なぜ「ズートピア」に「ブレイキング・バッド」のパロディが登場するのか?

日本でも大ヒット中の映画「ズートピア」。ディズニーなのに、アニメなのに、一応子供向けなのに、なぜか「ブレイキング・バッド」のパロディが!ファンとしてはすごーく嬉しいんですが、なぜディズニーなのに「ブレイキング・バッド」なんでしょうか?

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アメリカでは初日の興行収入がそれまでダントツ1位だった「アナと雪の女王」を大きく超え、大変な話題になった「ズートピア」。日本でも公開後たったの2日で興収4億超えという好成績を収めたそうで、現在も大ヒット上映中です。

以下「ズートピア」のネタバレになります!未見の方はご注意

「ズートピア」は「アナ雪」から「ゴッド・ファーザー」までたくさんのイースター・エッグやパロディが盛り込まれていることでも話題になっていますが、なんと「ブレイキング・バッド」のパロディもあるとのことで、私が観に行ったのはほぼそれ目当て。なのに、あまりにも面白くて可愛くて、本気で泣いたり笑ったりしているうちに本来の目的を完全に忘れてました。終盤ジュディとニックが地下に向かうところでやっと「あ、ブレイキング・バッドくるかも!」と思い出したくらい。

果たしてその「ブレイキング・バッド」のパロディはというと、もうホント最高でした!

使われていない地下鉄の駅に置き去りにされたボロ車輌にある秘密のラボ。そこではドグという羊のキャラクターが青いクスリを精製中なんですが、黄色いジャンプ・スーツ着てるし防護マスクかぶってるしで既に「ブレイキング・バッド」感ありありなのに、ダメ押しにドグが電話に向かって言うセリフが「ウールターとジェシーが戻ってきた」!ギャー!!!
(ただ、そのウールターとジェシーというキャラは本家には全然似てなくて、二人(二匹)とも立派な角が生えたすごいアグレッシブかつマッチョな羊でしたw)

もちろんこのシーンだけでなく全編笑いと可愛さに溢れていて、本気で楽しんでたらあっという間に終わってしまいました。吹替も観たい。

そもそも何故「ブレイキング・バッド」なのか?

というわけで大満足!な「ズートピア」でしたが、なぜディズニー映画なのにソニーピクチャーズ制作、AMC放映の「ブレイキング・バッド」のパロディなのか?

「ズートピア」の監督リッチ・ムーア氏とバイロン・ハワード氏がEWに語ったところによると、撮っているうちに自然とそうなってしまったようです。というのも、このラボのシーンをスタッフに説明するのに、いつも「ラボ、『ブレイキング・バッド』みたいな」「青い花が…『ブレイキング・バッド』みたいな」と、なにかにつけて「『ブレイキング・バッド』みたいな」という言葉を付け加えて説明していたそうなんですが、その結果、いつの間にかこのシーン丸ごと「『ブレイキング・バッド』みたいになってしまった」とのこと。どこかの時点で考え直そうかとも思ったけれど、このことで何か問題があるか?と考えたら特になかったので、そのまま進めたのだそうです。

思いの外理由がゆるかった…。でも、それを是とするディズニーいいなぁ。もちろんアメリカでは「『ブレイキング・バッド』を知らない人はいない」と言われるほどの知名度だからこそOKがでたのだと思いますが、それにしても懐が深いなぁ。

ちなみに監督さん二人がアメリカでの試写で確認したところ、このシーンで笑い出す親がたくさんいたとか(もちろん子供はわかってなかった模様)。

なぜウォルターでなくウールターなのか?

ドグのパートナー二匹の名前についても、前出のEWのインタビューで語られていました。なんだかんだでこのシーンが「ブレイキング・バッド」そっくりになってしまったため「もうこうなったらいっそ二匹の名前もウールターとジェシーにしようぜ!」となったんだそうです。なぜウォルター(Walter)でなくウールター(Woolter)なのかについては、ハワード氏曰く「羊だけに(笑)」とのこと。やっぱりゆるかった。

この「ズートピア」、「大人向け」「子供にはわからないかも」という評価もあるようですが、個人的には子供も大人も無邪気に楽しめる極上のエンタメ映画だと思った次第(もちろんメッセージはしっかりしてました)。本当に楽しかった!未見の方は是非!

ちなみに私はナマケモノのシーンとかミスター・ビッグ登場シーンで全力で「ブフォッ」て吹き出してしまってちょっと恥ずかしかったよね。

『ズートピア』 予告編 – moviewalkerkmtg | Youtube