【AMA】ブレイキング・バッド製作者ヴィンス・ギリガンだけど、なんか質問ある?

最終話まで見終わっていない方はネタバレ注意

4/30、米掲示板Redditでヴィンス・ギリガンがAMA(Ask Me Anything)スレッドを立ち上げました。 「『ブレイキング・バッド』のことでも『ベター・コール・ソウル』のことでもなんでも聞いてね!」ってことで、 ギリガンがいたのは約1時間程度だったようですが、3500件以上のコメントが寄せられ大いに賑わったようです。たっくさんの質問の中から、話題になった・面白かったものをいくつかご紹介します(ちなみに訳は超意訳ですのでご了承ください)。

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AMAのスレ立てする人は必ず「本人だよー」と証明しないといけないんですが、ギリガンはこの写真をimgurにアップしてました。

Q:ロス・ポジョス・エルマノスを実際にオープンするとか考えたことある?

なんと!あのガスのチェーン店を実際に開店しちゃおうかという動きがあるようです。

信じてもらえるかわかんないけど、実は実際の店舗にしようかって話があるんだ。
ぼくが考えたわけじゃないんだけど。

この返事には場がかなり盛り上がって、 「(ブルーメスみたいに)ブルーのロックキャンディを袋に入れてデザートに出したら?」とか 「セットには必ずGPSが付いてくるんだな」とか「ウォルター似の男をブースに座らせとくべき」とかいろんなアイデア(ていうかネタ)が出てたようです。
「あるビジネスマンが『実店舗化したい』とソニーに話を持ってきたので、僕にも連絡があった」とのことで、いつどこで?も、本当に実現するのか?も不明ですが、ギリガン本人も「ぜひそうなってほしい!」とのこと。 この「ロス・ポジョス実店舗化」は結構な話題になって、Vanity Fairとか、日本でもシネマトゥデイとか、他たくさんのサイトで記事になってました。

ちなみに「ブレイキング・バッド」で「ロス・ポジョス」の撮影が行われたのは「Twisters」という実在するお店。今ではファンの聖地になってるようです。詳細はこちら→ガスの店「ロス・ポジョス」のシーンは、実在するレストラン「Twisters」で撮影された

また、「なんでガス・フリングのスピンオフを作らなかったの?」という質問には、「そのアイデアもすごくいいと思うけど、ソウル・グッドマンに関しては彼が誕生した時からスピンオフを作りたいと思ってたんだ。」と答えてました。「ソウルの台詞を書くのはすごく楽しかったし、今でもそうだ」とのこと(「ベター・コール・ソール」ではジミー・マッギルかー。早く見たいー)。もっと時間があったらガスの話もやるんだけどね!とも言ってました。

Q:アーロン・ポールは当初のジェシーのイメージにどれくらい近かった?または遠かった?

バッチリだったようですが、話が進むにつれてアーロン自身の影響も受けたようです。

彼は最初から僕の「ジェシー・ピンクマン」の解釈にピッタリあっていたよ。ただ、撮影が進むにつれて、アーロン・ポール自身の個性と優しさがジェシーのキャラクターになっていった。 別の言葉で言うと、脚本書いてた僕たちは、彼の人間的資質にインスパイアされて、それをジェシーというキャラクターと合体させていったんだ。 それはブライアン・クランストン(ウォルター)はじめ、みんなそうだ。

ギリガンは続けて、こういうことができるのも、ひとつの物語に長い時間をかけられるテレビ番組の面白さだと言ってます。 「多くのエピソード・シーズンを通して演じる俳優のことを学んでいき、それを元に話を合わせていくことができる。 これがもし映画だったら、撮影が始まる前に完璧に最後まで脚本ができてないといけないでしょ。」

これを聞いたRedditors(2ちゃんねるでいうところの「2ちゃんねら」)から「アーロン・ポールの善なる部分があったからジェシーは最後のほうで良くなろうとするけど、ウォルターはそうしなかった…。てことは、ブライアン・クランストンは人間的にすっげえ嫌なやつってことだね!」というツッコミもありました。ちなみにクランストンも以前AMAをやったんですが、その時に結構ブラックなジョークを言って場が「ざわ…ざわ…」ってなったようですw
クランストンのAMAはこちら

Q:ピザ投げシーンがあんなに流行ると思ってた?

※ウォルターが別居中のスカイラーのために買ってきたピザを本人ごと拒否されて、怒って屋根の上にピザを投げ飛ばすシーンのこと。

いや、全く。あのシーンがあんな「忘れられないシーン」になるとは誰一人思ってもみなかった。

撮影が行われたアルバカーキでは「ブレイキング・バッド・ツアー」的な企画が多数あって、今でもたくさんのファンが詰め掛けているようなんですが、実際にウォルターの家として撮影が行われた家の屋根にピザを投げるアホが続出したそうで、以前にもギリガンが「絶対にやめてくれ」と発表したことがあります。ニュースにもなっていました

もう一度この件について言う機会をくれてありがとう。ホワイト家の屋根にピザを投げたいと思ってるみなさん、それはあそこに住んでるご婦人にとって大変失礼なことだ。絶対に、絶対にやめてくれ。どうしてもやりたいっていうならPhotoshop(画像編集ソフト)でどうぞ!それならどんなピザでも乗せられるし、ピザを掃除しようと屋根に上ったご婦人が、梯子から落っこちて骨折…なんて事態にもならないよ。

ほんとダメ、絶対。でも上にあげたリンク先のニュースを読んだと思われるおねーちゃんの感想がツイッターにあったんだけど、「私も行って(ピザ投げ)やりたーい♪」って…。なぜなのか。

関連トリビアウォルターがピザを屋根に投げるシーンは、たった1回の撮影で成功した

Q:「ブレイキング・バッド」で殺されたキャラクターのうち、誰の死が一番心にきた?

ウォルターだそうです。

物語の終わり、7年にわたってキャスト、クルー、脚本家、ディレクターたちが共に進んできた旅の終わりを象徴していたから。実際脚本を書きながら泣いちゃったよ。次に「きた」のはマイクの死かな。

私も号泣したですよ…。マイクの時はひたすら「うわぁ…(ウォルターあかん…)」でしたが。

Q:「ブレイキング・バッド」スレにある考察を読んだことがある?例えば色の使い方とか、ウォルターが犠牲者の癖を引き継いでることとか。

ギリガンは作品や自身についての意見や評価は目にしないようにしてるそうです。

実はRedditは初めてなんだ。(略) でもみんなが「色の使い方が面白い」とか言ってくれてたとは聞いてる。色については脚本家とコスチュームデザイナーがかなり深く考えてたから、そう聞くと嬉しいよ。

「ブレイキング・バッド」では色に重要な意味がある、といろんなところで言われてますが、やはり意図されてたものだったんですね。

Q:撮影中一番のいたずらっこだったのは誰?

ブライアン・クランストンwww

(ブライアン・クランストンは)アーロン・ポールを意地悪くいじめるのが大好きなんだ。僕がアーロンに「実はジェシーは早い段階で死んでもらう予定だった」と言ったことがあるんだけど、その頃から、新しい脚本ができるたびにブライアンは急いで読んで、悲愴な顔をしてアーロンに言うんだ。「なんてこった…。残念だよ。ジェシー派手に死ぬって」。アーロンはいいやつだから毎回信じてたみたいだよ。

アーロン・ポールもどこかのインタビュー(失念)でブライアン・クランストンがふざけまわってかなわんわ、って(愛を込めて)言ってました。

Q:今まで会った中で最高の、または一番面白い、または一番変なファンって?

妊娠中の女性のエピソード。

たしか4年くらい前だけど、ある人と妊娠中の奥さんが「ブレイキング・バッド」を連続で観てた(binge-watching)そうなんだけど、奥さんは子供が生まれそうになった時でさえ、そのとき見てたエピソードが終わるまで立ち上がらなかったって言ってた。ちょっと信じられない話だよね。

出産の痛み <<<< 「ブレイキング・バッド」とはファンの鑑ですね。

コメント欄は「ああああ痛いわ、でも…私知りたいの…マイクに何があったのか!」「知りたいの、あのハエが捕まったかどうか!」「ヒューエルが部屋から出られたかどうか知りたいの!」とか「お前のせいで娘の出産にも立ち会えなかったんだぞ!」とかw盛り上がってました。

コメント欄が楽しそうといえば、別の「マヨ派?ケチャップ派?」という質問に対してギリガンが「ここはアメリカだ!なんでどっちか選ばなきゃいけないんだ?両方くれ!」と答えると、すぐさま「そういうことだ(You’re goddomn right)」とか書き込まれてて、笑いました。私も参加したかった…。ちゃんと英語ができたなら…(なんとか読めるけど書くほうは悲惨)。

Q:どうやって「ブレイキング・バッド」のアイデアを思いついたの?

親友のジョークを聞いてピコーン!ってなったそうです。

10年位前になるかな、「ブレイキング・バッド」のプロデューサー/脚本家/ディレクターで、僕の親友でもあるトーマス・シュノーズと電話で話してたとき思いついた。僕らは二人ともXファイルの脚本を書いてたんだけど、当時お互い仕事がなくて、(略) 彼が「RVにメスラボ作って、アメリカを旅しようかー」って言ったんだ。彼はジョークのつもりだったんだけど、僕にはほんとに「刺さった」。そういうキャラクターの話は面白そうだなって。

短い時間なのに、かなり多くの質問に丁寧に答えていました。

「最も評価されたドラマを作り出した上に、クールで穏やかですごくフレンドリーな人にみえるけど、出来過ぎ!ダークサイドもあるんでしょ?」と問われて、本人は「そう思ってくれて嬉しいけど、怒ってたりイライラしてたり単に疲れてたりする時は全然そんなことない。みんながそういう自分を見る機会があまりなくて助かるよ。」と答えてました。この返事、やっぱりいい人っぽい。

でも、「ダークサイド云々」という質問をした人は、他のRedditorに「ジェシーの彼女に(ギリガンが)したことを忘れたのか?」「しかも両方にな」とつっこまれていました。
…あー、うん確かに。

おまけ

ヴィンス・ギリガンが日本語喋ってる!

2014年12月に都内で開催されたソニーとHuluの合同企画、「ブレイキング・バッド上映会」で上映されたものだそうです。詳細はこちら→【動画】ヴィンス・ギリガンが特別上映会で日本の『ブレイキング・バッド』ファンにメッセージ! | 海外ドラマNAVI

「みなさーんこにちわ!」たまらん