【ブレイキング・バッドができるまで】ウォルターは別の役者が演じる予定だった

今ではTV史上最高傑作とまで言われる人気ドラマになった「ブレイキング・バッド」ですが、企画の段階ではさまざまな紆余曲折があったようです。

ウォルター役にはジョン・キューザックとマシュー・ブロデリックが候補に挙がっていた

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ジョン・キューザック(左)とマシュー・ブロデリック via Wikimedia

当初ウォルター役の候補として多くの俳優の名が挙げられていたようですが、中でも有力視されていたのはジョン・キューザック(John Cusack)とマシュー・ブロデリック(Matthew Broderick)で、二人とも実際に脚本を渡されていたようです。ただ、内部事情を知る人によるとキューザックは公式に出演を打診されてはいないと言っていて、Twitterで「ウォルター役を断ったのはミスだったね。ブレイキング・バッドは史上最高のTVドラマだ」と煽られたときも、キューザックは「断ってない。アホか(意訳)」と返しているので、単に断ったのではなく事情があって出演できなかったのかも。

【UPDATE】Comicbookの記事では、キューザックご本人に話が行く前に、間に入った誰かが「キューザックはTVはやらないよ」とか言って断ってしまったのではないか?と推測しています。

ブライアン・クランストンが選ばれた理由

そんなこんなで主役を決めかねていたある日、「ブレイキング・バッド」のキャステイング・ディレクターだったシェリー・トーマス(Sherry Thomas)とシャロン・ビアリー(Sharon Bialy)の元をブライアン・クランストンが訪ねてきて、ある舞台の台詞を読んでみせたそうです。その素晴らしさに二人はクランストンを主役に、と製作者のヴィンス・ギリガンに打診。ギリガン自身も自分が脚本を書いた「Xファイル」のエピソード(シーズン6エピソード2「迷走(Drive)」)でクランストンを起用したことがあり、ピンと来たそうな。

ところが、クランストンを主役に、と聞いた配給元のソニーは「マルコム・イン・ザ・ミドルのお父さんでしょ…と乗り気でなかったそうです。確かに「マルコム」のハルがウォルターを演じるところは全く想像できないですものね。

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「マルコム・イン・ザ・ミドル」のハル(クランストン)via IFC
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「Xファイル」のクランストン。別人ですわ

当初は渋っていたソニーも、クランストンが謎の死の病に罹った男を演じた「Xファイル」のエピソードを見ると納得。さらにその頃クランストンが他局のコメディ・ドラマ「Nurses」に起用されそうになっていたことも決め手になったようです。

ジェシーは「見た目が良すぎて」役を逃しかけた

ちなみにジェシーを演じたアーロン・ポールも、ジェシーというキャラクターがメス・ジャンキーであり、さらに当初はシーズン1で死ぬ「ゲストキャラ」だったことから、役柄の割に見た目が良すぎるという理由で一時この役を逃しかけたそうです。

今でこそウォルターはクランストン、ジェシーはポール以外考えられないですが、他の可能性もあったんですねー。