「オジマンディアス」とは、古代エジプト王ラムセス2世のこと【タイトルの意味】

シーズン5エピソード14、いわゆる神回「オジマンディアス」。このタイトルはある詩が元になっています。「オジマンディアス」を観てからこの詩を読むと「あぁぁ…」ってなること請け合い。

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The “Ozymandias Collossus”, Ramesseum, Luxor, Egypt By Charlie Phillips, via Wikimedia Commons

古代エジプト王ラムセス2世の盛衰を謳った詩

元になった詩「Ozymandias」は、イギリスの詩人パーシー・ビッシュ・シェリー(Percy Bysshe Shelley)(1792-1822) が1800年頃に詠んだもので、エジプトの砂漠の中で廃墟となったオジマンディアス王(ラムセス2世のギリシャ名)の像について描かれています。

詩は以下

古代の国エジプトから来た旅人はいう
胴体のない巨大な石の足が二本
砂漠の中に立っている その近くには
半ば砂にうずもれた首がころがり

顔をしかめ 唇をゆがめ 高慢に嘲笑している
これを彫った彫師たちにはよく見えていたのだ
それらの表情は命のない石に刻み込まれ
本人が滅びた後も生き続けているのだ

台座には記されている
「我が名はオジマンディアス 王の中の王
全能の神よ我が業をみよ そして絶望せよ」


ほかには何も残っていない
この巨大な遺跡のまわりには
果てしない砂漠が広がっているだけだ

訳:壺齋散人(引地博信)氏オジマンディアス OZYMANDIAS :シェリー | English Poetry and Literature

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神をも恐れぬ力と栄華を誇ったオジマンディアスでしたが、どんなに名を馳せた人物であっても決して永遠ではなく、伝説は力を失いやがて忘れ去られる…という、時の流れの哀しさが詠まれています。

ウォルターの運命そのものの詩なんですね。

それと、海外の掲示板では「半ば砂にうずもれた首がころがっている(on the sand, Half sunk, a shattered visage lies)」という文言が、ハンクを亡くしたショックで地面に倒れこんだウォルターの様子そのものだという指摘もありました。

ブライアン・クランストンがこの詩「オジマンディアス」を読んでいる動画がある

「ブレイキング・バッド」のファイナルシーズン(シーズン5の後半8話)の予告編として放映されたこの↓動画で、ウォルターを演じたブライアン・クランストンが「オジマンディアス」を朗読しています。クランストンの声が渋すぎてゾクッとするレベル。必聴です。

オジマンディアスのセリフのところ、”My name is Ozymandias, king of kings.”、何度聞いても鳥肌が立つ。BREAKING BAD – Finale | Ozymandias TRAILER | HD | Youtube

原文は以下

I met a traveller from an antique land
Who said: “Two vast and trunkless legs of stone
Stand in the desert. Near them, on the sand,
Half sunk, a shattered visage lies, whose frown,
And wrinkled lip, and sneer of cold command,
Tell that its sculptor well those passions read
Which yet survive, stamped on these lifeless things,
The hand that mocked them and the heart that fed:
And on the pedestal these words appear:
‘My name is Ozymandias, king of kings:
Look on my works, ye Mighty, and despair!’
Nothing beside remains. Round the decay
Of that colossal wreck, boundless and bare
The lone and level sands stretch far away.”

Ozymandias | Wikipedia