【スカーフェイス】ウォルターのセリフ「全員死ぬんだよな?」はアドリブ

S5E3「新しいチーム」ジュニアと一緒に映画を観ていたウォルターが「全員死ぬんだよな?」とつぶやくシーンがありますが、この意味ありげなセリフ、実はアドリブだったようです。

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エピソード後半、精神的に追い詰められてベッドで休んでいたスカイラーが、物音に目を覚ましリビングに出てみると、ウォルターとジュニアが80年代の名作ギャング映画「スカーフェイス」を観ています。ちょうどクライマックスに差し掛かったところでウォルターがジュニアに向かっていうセリフが「全員死ぬんだよな?Everyone dies in this movie, don’t they?)」。

すごく意味ありげ…だけど実はアドリブ

放映当時は「これ絶対なんか意味がある!」と考えるファンが続出、Redditはじめネット上では「S5E1に出てきたマシンガンを使ってスカーフェイスみたいに商売相手にぶっ放すとか、ジェシーを助けるためになんかするとか?」「いや、それだとあまりにもあからさまだし、ミスリード狙ってるんじゃないかな?」「『全員死ぬかも』っていうスカイラーの心情を表してるんだよ」などなど様々な意見が飛び交ったようです。

ところが、その後あるインタビューで「このセリフは今後の伏線なのか?」と聞かれたヴィンス・ギリガン(「ブレイキング・バッド」の製作者)は、実はウォルターを演じたブライアン・クランストンのアドリブだったと明かしました(あっさり)。

There’s that great line that Bryan Cranston ad-libbed that is not in the script for the episode: “Everybody dies in this movie.” Who knows if that’s foreshadowing or not.

また、Insider Podcastでも同じ話をしています(リンク先1時間7分あたりから)。すっごく意味ありげだったのにまさかのアドリブ…!

「ブレイキング・バッド」と「スカーフェイス」の共通点

実は「ブレイキング・バッド」と映画「スカーフェイス」にはある共通点が。

ヴィンス・ギリガンは「『ブレイキング・バッド』とは一体どんな話なのか?」を説明する際には必ず「チップス先生が スカーフェイスになる話(from Mr. Chips to Scarface)」と言っています。

これについては本当に何度も発言していて、前出のインタビューでも「たぶん今まで100万回くらい言ったと思う」と言っていましたw もう一方の「チップス先生」は、イギリスの小説「チップス先生さようなら」の主人公で、男子校の教師。

映画「スカーフェイス」とは

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映画「スカーフェイス」はキューバからアメリカにやって来た難民の青年トニーが麻薬密売でのし上がり、一時栄華を極めるものの、次第に自身も麻薬や金、女に溺れてついには身を滅ぼす…という話で、1983年の公開以来現在までカルトな人気を誇る名作。監督はブライアン・デ・パルマ。
クライマックスのセリフ「俺の坊やに挨拶しな!Say hello to my little friend!)」は、アメリカではシュワちゃんの「I’ll be back」に並ぶ「誰でも知ってる決め台詞」のようです。

ハイゼンベルクとスカーフェイスには、「麻薬」と「力」に溺れる主人公という共通点があるんですね。長年「ブレイキング・バッド」のテーマの根幹にあった映画「スカーフェイス」。
初期の脚本では、ジュニアが「スカーフェイス」を観ているシーンは第1話に入るはずだったようですが、実際にはシーズン5でやっと画面に登場することになりました。

ただ、ドラマで動画を使用するためには配給会社のユニバーサル・ピクチャーズはもちろん、画面に映る役者さん全員の承諾が必要だったのだとか。また、こういった名作を使用すると通常は相当な額の使用料が発生するそうなんですが、ユニバーサルと主演のアル・パチーノの好意でかなり安価で使用できたようです。ギリガンはアル・パチーノに会ったことはないそうですが、もしかしたら「ブレイキング・バッド」のファンなのかも?

他にも「スカーフェイス」のオマージュが

ちなみに「スカーフェイス」へのオマージュはこれだけではなく、「ブレイキング・バッド」の一番最初のエピソード「化学教師ウォルター・ホワイト」にもそれとわかるシーンがあります。
関連記事【シーズン1エピソード1 化学教師ウォルター・ホワイト】オマージュネタまとめ【スカーフェイス、地獄の黙示録ほか】

また、「スカーフェイス」に出演していた役者さん数名が「ブレイキング・バッド」およびスピンオフの「ベター・コール・ソウル」に登場していたりもします。
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