ホリーがつぶやく「ママ」というセリフは脚本にはなかった

シーズン5エピソード14「オジマンディアスベイビー・ホリーが半泣きでつぶやく「ママ、ママ」というセリフは脚本にはなく、全くの偶然だったようです。

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このエピソードをプロデュースしたライアン・ジョンソン(Rian Johnson)氏と脚本のモイラ・ウォーリー・ベケット(Moira Walley-Beckett)氏のインタビューによると、モイラさんが脚本に書いたのは「ホリーを立たせたウォルターは、彼女の顔を見て自分がしていることが間違っていると気づく」…というものだったそうです。

ところが、いざ撮影が始まりブライアン・クランストン(ウォルター)がホリーを抱きかかえて立たせたまさにその瞬間、今にも泣き出しそうな表情で「ママ」と言いながらお母さんを探し始めたのだとか。現場では、実の母親が赤ちゃんから1mほど離れたカメラの隣で彼女を見守っていたそうですが、ホリーちゃんはまっすぐ母親に向かって泣き叫んだわけではなく、ただ不安そうに母親を呼んでいました。あまりにも絶妙なタイミングと演技(?)だったため、その場にいたライアンさんたちスタッフ全員が、思わず顔を見合わせたそうです。

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このタイミングで泣き出すホリーちゃんもすごいですが、さらにすごいのはブライアン・クランストン。

赤ちゃんが急に泣き出したら咄嗟に母親に渡してしまいそうですが、突如予定にないことが起こったにも関わらず、彼はウォルターのまま演技を続けました。ライアンさんは「あの場で実際にディレクションをしていたのは(自分ではなく)ブライアンだ」とまで言っています。

ちなみに、Wikiaなどによるとホリーを演じたのはエラノール・アン・ウェンリッチ(Elanor Anne Wenrich)ちゃんとなっていますが、このエピソードでホリーを演じた赤ちゃんは二人いるそうです(当時のホリー役の募集記事はこちら)。このシーンにも二人がいたそうですが、TVLineがAMCに問い合わせたものの、この演技をした赤ちゃんの名前は教えてもらえなかったとか。ただ、エラノールちゃんが演じたというのが通説になっているようで、放映当時には「エラノールちゃんにエミー賞を!」というような記事が数多く書かれたようです。

問題のシーンはこちら↓。そう思って改めて見ると、クランストンの演技がすごすぎます。

Holly White Breaking Bad | Youtube