「ブレイキング・バッド」に登場する架空の会社「グレイマター」のコラムがNYタイムズに掲載された

S5E15「ニューハンプシャー」で、グレイマター社に関するコラムの話題が出てきますが、実はこのコラム、実際にニューヨーク・タイムズで読むことができますこのエピソードに名前だけ登場した記者が、放映後に物語の設定に合わせて執筆したようです。

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ニューヨーク・タイムズの「アンドリュー・ロス・ソーキン記者」。日本語では「経済記者(字幕)」「ロス・ソーキン記者(吹替)」となっていました

「ブレイキング・バッド」に自分の名前が出てきて感動→架空のコラムを執筆

エピソード終盤、バーでウォルターが観ていたエリオット&グレッチェン夫妻が出ているTV番組で、司会者(こちらも実在の人物。後述)が二人に「ニューヨーク・タイムズのロス・ソーキン(Andrew Ross Sorkin)記者はコラムでこう指摘しています」と言っていますが、名前を挙げられたソーキン記者はニューヨーク・タイムズに所属する実在のコラムニスト兼編集者です。

ご本人は自分の名前が登場することは知らなかったようで、放映後に喜びのツイート。

※注:製作者のヴィンス・ギリガンとピーター・グールド宛にツイートしていますが、ギリガンのアカウントは偽物です(ギリガンはSNSのアカウントを持っていない)。

「コラムのアイデアが浮かんだよ」とツイートしたソーキン記者は、放映の翌日、なんと物語の設定そのままにグレイマター社に関するコラムを執筆、ニューヨーク・タイムズのWebサイトで公開しました。こちら↓で実際に読むことができます。

Breaking Bad: The Gray Matter of Charity | New York Times

「シュワルツ夫妻の寄付に対してホワイトハウス麻薬統制政策局が『夫妻は偉大な博愛主義者だ』と賞賛した」「ウォール街では『ハイゼンベルク』絡みではと疑いの声が上がっている」「証券取引委員会の捜査が入るかどうかは不明」などなど、経済記者ならではのリアルな記事になっています。エリオットがエリック・クラプトンからギターをもらったことや、ホワイト夫妻がエリオットの誕生日パーティに出席したことなど、シーズン1のネタが出てくるのも嬉しい。

記事の最初に「架空のコラムからの抜粋」、最後にも「架空のパロディです」と念押ししてあるものの、こんなコラムを掲載しちゃうニューヨーク・タイムズ、カッコいいです。

余談ですが、ソーキン記者はウォール街が舞台の金融ドラマ「ビリオンズ」のクリエイター兼プロデューサーでもあるそうです。「ビリオンズ」にはゲイルを演じたデイビット・コスタビル氏も出演しています。

TV番組も司会者も本物

また、このTV番組も実際に放映されている長寿番組「Charlie Rose(チャーリー・ローズ・ショー)」を想定しているようで、番組ホストでベテランインタビューアーのチャーリー・ローズ氏ご本人が登場しています。

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「チャーリー・ローズ・ショー」のオープニング。派手ー
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「ブレイキング・バッド」に登場したご本人

「Charlie Rose」にはブレイキング・バッドのメンバー4人(ブライアン・クランストン、アーロン・ポール、アンナ・ガン、ヴィンス・ギリガン)が出演したこともあり、現在も公式サイトで観ることができます