ウェンディのテーマは60年代の大ヒット曲。なお撮影中、実際の娼婦と間違われた模様

シーズン3エピソード12のティーザーではウェンディが大々的にフィーチャーされていますが、このシーンでかかっているのは、60年代にビルボードチャートで1位に輝いたアソシエイション(The Association)の大ヒット曲「ウィンディ」です。

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曲のタイトルはウェンディならぬ「ウィンディ

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「Sometimes」はB面。The Association – Windy (1967)

実は私、曲のタイトルを「ウェンディ」だとばかり思っていて「ちょうどいい曲があったもんだなー」と思ってたんですが、実は「ウィンディ(Windy)」なんですねー。本編でも歌詞が字幕で出ていてちゃんと「ウィンディ」になっているのに気付きませんでした。

歌詞は、書いた人はそんなつもりはさらさらなかったと思いますが、娼婦の歌と言われてもなぜかしっくりきてしまう内容になっています。歌詞はこちら(LyricWikia 英語)。そう思って読むと、なかなか意味深です。ちなみに歌詞の「ウィンディ」はモデルの人物がいるわけではなく、完全に架空の人物だそうです。

Who’s peekin’ out from under a stairway, Calling a name that’s lighter than air
Who’s bending down to give me a rainbow, Everyone knows it’s Windy
階段下から顔をのぞかせたあの子 その名前は空気よりも軽く響く
僕に虹をくれようとひざまずくあの子 みんな知ってる彼女はウィンディ

アソシエイションが演奏している動画はこちら↓
The Association – Windy (1967 Ravinia Festival – Highland Park IL ) | Youtube

実際の娼婦と勘違いする不届きものが出た

ウェンディを演じたジュリア・ミネシ(Julia Minesci)がトライアスロンが好きな健康美人なのは別のトリビアにも書きましたが、この方、若いころソフトボールもやっていたそうで、ウェンディが車にルートビアを投げつけるシーンでは4〜5回撮影したけど全部車に命中。みんなに「すごい腕だ!」と言われたそうです(下の動画の1:27あたりから)。

また、このシーンを撮影中、車が止まったので、てっきり10人くらいいる「お客」役の俳優の誰かだと思い車に近づいて話しかけていると、スタッフが「ジュリア、その人スタッフじゃない、偽物よ!」といってきたとか。要は本物の娼婦と間違われて、一般人が車を止めてしまったんですね。もちろん撮影前に「お客」役の俳優にちゃんと紹介されたそうですが、人数も多いし彼女もいちいち顔を覚えてなかったようです。考えようによってはなかなかにキツいエピソードなんですが、ジュリアさんはインタビューで「すごくおかしかったわ。20ドル余分に稼げたかもしれないわね」と笑っていました。素敵だー!

ジュリアさんが頑張ったシーンはこちら

ルートビア飲んでる!Breaking Bad Wendy Song | Youtube

ちなみにウェンディが登場するのは、この回(シーズン3エピソード12「憎しみの連鎖」)が最後で、全編通してなんと3回しか出演していません。なのに強烈に印象に残っていますねー。

また、このティーザーはなかなかに暗い気持ちになれる鬱エピソードを明るい音楽でみせていますが、「ブレイキング・バッド」では他のダークなエピソード(メスを製造するシーンや殺人のシーン)でかかる音楽も、やたらと美しかったり優しかったり明るかったりします。こういうところも「ブレイキング・バッド」の面白さのひとつではないでしょうか。