ガスがドン・エラディオに贈った「サフィロ・アネホ」は架空のテキーラ

シーズン4エピソード10「復讐の杯」で、ガス・フリングはフアレス・カルテルのボス、ドン・エラディオに高価なテキーラを贈りましたが、このテキーラ、実際には存在しない架空の銘柄だそうです。

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大好きなテキーラをもらって満面の笑顔を浮かべるドン・エラディオさんカワユス

以下、S4E10「復讐の杯」のネタバレあります!

ガスから友好の印として贈られたテキーラの名前は「サフィロ・アネホ(Zafiro Añejo)」。箱を開けてみたドン・エラディオが「ウソだろう!(No, Impossible!)」と言っているので、かなりレアな(かつ高価な)テキーラだと思われます。

私は最初にこのエピソードを観た時「カルテルのドンが感動するようなテキーラって一体いくらするんだろう?」とすぐに検索してみたんですが、出てきたのは「ブレイキング・バッド」関係のページばかり。そう、実はこのテキーラ、実在しない架空の銘柄でした。当初「ブレイキング・バッド」スタッフはこのシーンに使用する許可がもらえそうな銘柄を探したようですが、劇中では猛毒が混ぜてある酒という設定だったため、どのメーカーも自社製品を使わせるのを嫌がったのだそうです。

架空のテキーラのボトルデザイン、インスピレーションの元は?

そういった事情でオリジナルのテキーラをボトルから作ることになった訳ですが、Bald MoveのポッドキャスターJimさんは、この「サフィロ・アネホ」のデザインは実在する「ハーディ・コニャック・パーフェクション(Hardy Cognac Perfection)」からインスピレーションを得たのでは?と推測しています。

「パーフェクション」は世界中でも300本しか存在しないという非常にレアなコニャックで、お値段もレア。一本7,800ドル、日本円にして約96万円もする大変高価なお酒です。「パーフェクション」のボトルはテーマ別に5種類あり、中でも「ファイヤ」が「サフィロ・アネホ」に似ているとJimさんは言っています。

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“Perfection Fire” via Hardy U.S.A

こちらがその「パーフェクション・ファイヤ」。確かに栓の形が似てますね!また、ドン・エラディオが「このボトルはもはやアートだ。実に美しい」と言っている時の英語字幕(喋っているのはスペイン語)は「It’s perfection!」となっているので、もしかしたらこの「パーフェクション」のボトルに敬意を払ってのことかもしれません。

ついでに私の推測を付け加えると、「サフィロ・アネホ」の栓部分のフサフサ感は、テキーラの原料であるリュウゼツラン(竜舌蘭)をイメージしたものでもあるんだろうなーと思います。

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「サフィロ・アネホ」のフサフサのアップ
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テキーラの原料、リュウゼツラン。Agave tequilana by Kurt Stüber via Wikimedia

【UPDATE】 栓の部分をデザインした会社を見つけました。Brevardというジュエリーデザイン・販売会社で、ブログによると、やはりリュウゼツランをイメージしたとのこと。スターリングシルバーに銅メッキをしているようです。

また、熱心なファンが作った「サフィロ・アネホ」のポスターも発見。本気度高いです。

「サフィロ・アネホ」の意味は?

「サフィロ(zafiro)」の意味はスベイン語で「サファイア」、「アネホ(Añejo)」は「年代物、ヴィンテージ」という意味です。ただ、一般的にテキーラの「アネホ」と言えば1年から3年の間樽で熟成したものを指すそうなので、「サファイア」という名前のテキーラの「1〜3年物」という意味だと思われます。

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【UPDATE】 「ベター・コール・ソウル」にも登場!

「ブレイキング・バッド」のスピンオフ「ベター・コール・ソウル」のS2E1「スイッチ」にもサフィロ・アネホが登場しました。

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