先週末アメリカで放映されたトーク・ショー「Jimmy Kimmel Live!」に「ブレイキング・バッド」のキャストがなんと4人も登場しました!ファンにはたまらない夢の共演動画、必見です!

5月20日に放映された人気トーク・ショー「Jimmy Kimmel Live!」のメイン・ゲストはブライアン・クランストン(ウォルター)。彼のインタビューの他に「My Super Sweet 60」というミニ・コメディ・エピソードも放映されたんですが、これになんとアーロン・ポール(ジェシー)とボブ・オデンカーク(ソウル)も登場しました!
この時点ですでに豪華すぎて倒れそうなんですが、さらにチャールズ・ベイカーもスキニー・ピート姿でちょこっと登場していたり、「ブレイキング・バッド」のイースター・エッグが随所に散りばめられていたりで、もう最高すぎて心臓止まりそうでした…!ここ何年かで最高の15分間だったと言っても過言ではない…!(確信)
アメリカで物議をかもしたリアリティー・ショーのパロディ
この「My Super Sweet 60」というニセ番組、60歳を迎えるセレブの盛大な誕生パーティを企画から開催までドキュメンタリー形式で追う…的なものなんですが、実はこれ、米MTVで2005年から3年間放映されて物議をかもした「My Super Sweet 16」という番組のパロディのようです。


「My Super Sweet 16」は、大金持ちの両親に散々甘やかされて育った16歳の少年少女の豪華過ぎる誕生パーティを追うリアリティー・ショー。
登場する子どもたちは問題のある子ばかりで、例えば母親に700万円もする車をプレゼントしてもらったのに癇癪を起こして「大っ嫌い!」と叫ぶクソガキ少女のエピソード(Youtube)など、放映当時はいろんな意味で話題になったようです。
テーマ曲はヒラリー・ダフが歌う「スイート・シックスティーン」(Youtube)。以下の動画を見ればおわかりかと思いますが、そっくり、というかほぼ同じ。番組の進行も本家と同じ流れになっているようです。
「スーパー・スイート 60」ブライアン・クランストン編
さて、前置きはこれくらいで…こちらがその動画です…!(感極まってる)アメリカでの放映直後に「Jimmy Kimmel Live!」公式Youtubeアカウントにアップされたものです。ありがてえ…ありがてえ…。
大体あってる日本語訳的なもの
私の能力的な問題があり、わりと正確さに欠けると思いますが「大体あってるくらいでいいぜ!」という方は参考までにどうぞ。(※「●」ってなってるところは聴き取れなかったとこです…)
ブライアン:僕はあと数週間で60歳になるんだ。僕の「スーパー・スイート60」は超クールじゃないと。
やあ、僕はブライアン・クランストン。エミー賞を6回も受賞した俳優さ。僕はセクシーでキュートで、スポットライトが大好き。
成功したけど、僕はまだ両親と一緒にカリフォルニアのカノガパークに住んでるんだ。僕は両親のちっちゃなスーパースターだからね。
ブライアン:二人共、パーティ・プランナーは予約したの
母親:明日朝9時にみんなで打ち合わせよ
ブライアン:”みんな”で打ち合わせ?パーティ・プランナーと?いやいや、僕のパーティだよ?
父親:誰かが予算を管理しないといかん!
ブライアン:予算?父さん。これは僕がダイアモンドみたいに輝く大事な日なんだよ!ダイアモンドみたいに輝く!…空で
ブライアン:神に誓って言う、もし両親が貧乏人みたいなパーティを僕にさせようっていうなら…ブチ切れる!ブチ切れてやる!誓って!
母親:あなたに分別を持ってほしいのよ
ブライアン:分別?分別があるから「透析がー」とかで僕のブロードウェイデビューに来なかったって? 僕の気持ちを考えたことがあるのか!?パーティ・プランナーを呼べばいいんだよ。いい親になるよう努力しろよ!(カメラマンに)あっちいけよ
母親:ブライアンは気難しいところもあるけど、本当はとってもいい子なの
父親:あいつはクズだ!…ああ言ったよ?メモっとけよ
ジンビー:パーティの準備はいいかい?
ジンビー:僕はパーティ・プランナー。●やティア&タマラ、ICE-Tやココとか、有名人のパーティを企画してきた。ブライアンに会えるのをすごく楽しみにしてるんだ。
ジンビー:最初のプランは…「ハワイアン・ブライアン」。ココナツがあったり…例のふとっちょ男に「オーバー・ザ・レインボー」を歌わせたり…
ブライアン:彼もう死んでるよ
ジンビー:すいません…。他にもあります。ショービジネス!あなたはショービジネス界にいますからね、「ライト!カメラ!クランストン!」やぁみんな!
ブライアン:わー、すっごい独創的!…ダメ。
ジンビー:こちらは「ブライアンに脱帽!」…。みんな違う帽子を被って… ●
ブライアン:あんた、アイデアのイ○ポだな
ブライアン:彼の提案は信じられなかったよ。ジンビーに僕のビジョンをはっきり、クリアにわからせたかったんだ。
ブライアン:僕の「スイート60」はワイルドじゃないと!わかる?
ギレルモ:彼、ワイルドって言った?
ジンビー:言ったね
ギレルモ:ワイルド
ジンビー:それを聞いて嬉しいです。なぜならもう一つアイデアがあるんですよ。ポスターは作ってないけど、でも、いいですか。「ザ・ブライオン・キング」。「ライオン・キング」みたいに…でもライオンのところはあなたの名前にして…、ブライアンが、ジャングルの王が、吠えるんです…!吠えながら60歳になるんです。
ブライアン:いいね…。ライオンは用意できる?
ジンビー:…ホンモノですか?
ブライアン:ホンモノ。
ジンビー: はい、ええ、もちろん…はい。
ブライアン:その、実際に人間を何人か食ったヤツとか
ジンビー:ギレルモが手配できます
ギレルモ:私がなんとかしますよ
ジンビー:彼はメキシコ人なので
ブライアン:王冠も…
ジンビー:あなたは王ですから
母親:ブライアン、ハニー、予算が…
ブライアン:「ブライアン、ハニー、予算が…」って、だまれよ。母さん
ジンビー:そう、お母さん少し黙っててもらえます?
ブライアン:どうも
ジンビー:たった一人のお子さんでしょ。彼はあなたのムファサですよ。(ギレルモに)あのイイ奴、ムファサだよね?
ギレルモ:うん、ムファサ。
ジンビー:これはライオン・キングなんですよ。
ブライアン:「ブライオン・キング」だ。で、音楽は
ジンビー:音楽!私も大好きです
ブライアン:シスコを呼びたいな
ジンビー:シスコ?
ブライアン:シスコ。「ソング・ソング」の。わかるー?
ジンビー:ああ、あの曲の、ああ!
ブライアン:ソング・ソング!
ジンビー:いい曲ですよね。これでパーティができますね!
ブライアン:ソン・ソ・ソンソン・ソ〜ン♪ うちはTバック(ソング)ファミリーなんだ。みんなTバックを履いてる
ジンビー:盛り上がりましょー!(直訳:「Tバック見せてくださーい!」)
ブライアン:今最高の気分!
ジンビーと王冠係以外に、僕の親友の「B.O.」が史上最高のマジカッコいい衣装を選ぶのを手伝いに来てくれるんだ!
B.O.:おい、俺のマブダチ ブライアンをカッコよくしてくれよ!
B.O.:眠たい難民みたいだぞ
B.O.:その帽子が帽子過ぎるな
B.O.:おい、それクッソいいじゃん!
ブライアン:だよね。でも…タマの形がクッキリでちゃってない?
B.O.:完璧だぜ
ブライアン:だよね?よし!
ジンビー:王冠、試着してみますか?
ブライアン:うむ
B.O.:俺もかぶってみたい!
ブライアン:だめだ!僕の(大切な)日なんだ…。僕の…。
B.O.:陛下、これを御頭(みぐし)に乗せてもよろしいですか?
ブライアン:よかろう
ギレルモ:お似合いです
ブライアン:もっと
B.O.:ふたつも?ハハハ
ブライアン:もっと
B.O.:ウソだろ、3つ?それ以上はムリだろ
ブライアン:もうひとつ乗せてくれ。もうひとつ
B.O.:マジかよ
ブライアン:もうひとつ乗せてくれ
ジンビー:でもずいぶん高くなってますが…
ブライアン:もうひとつ、王冠を、くれ
ジンビー:危ないですよ…
ブライアン:僕のパーティだ!!!
ブライアン:誰よりも偉くなった気がする…!
父親:いい王冠はあったか?
ブライアン:5つあったよ、父さん
母親:ひとつ選ぶのを手伝ってほしいの?
ブライアン:ひとつ選ぶなんてことはしないよ。僕のパーティなのに、もし僕が一晩中同じ王冠をかぶってたらカッコ悪いだろ?
父親:ブライアン、なぁ、王冠全部とお前が欲しがってる車…全部は買えないぞ
ブライアン:もし両親がもう一度でも(クソ)予算のことを言うなら、出て行ってやる!
ブライアン:王冠!(75000ドル)ランボ!(=ランボルギーニ 250000ドル)たったそれだけだろ!あとパーティ費用!(325000ドル)それだけ!あ、あとシスコ…(137ドル)。そんだけだろ。
ブライアン:あんたたち、自分勝手だよ…
B.O.:● boo-hoo your boy!(※ここの二人の会話が壊滅的に聴き取れないです…)
父親:I don’t know ●
B.O.:Boom!
ブライアン:僕のパーティを台無しにして…僕の人生を…台無しにしてるんだ!
母親:いいわ、3つ買っていいわよ
ブライアン:5つ!!!
父親:いいよ、5つな。どうせ私たちはもうすぐ死ぬんだし…
ブライアン:ありがとう父さん!立派な棺桶を買ったげるよ!
ブライアン:いよいよ今日だ!パーティの時間だ!
ブライアン:待ちきれないよ…!僕がカッコよく登場するのを見た時のみんなの顔が早く見たいよ
スキニー・ピート:あんたマジ ライオンみたいだぜ!イエー!
ブライアン:待て。待て待て待て待て。止めて。静かにしろ!全部止めて!
ブライアン:ジンビーはどこだ?今すぐジンビーを…ジンビー!
ジンビー:王、楽しんでいらっしゃいますか
ブライアン:全然!僕の誕生日のステージの上にでっかい看板がかかってて「ブライオン(BRION)・キング」って書いてあるけど、あれ僕が自分の名前を描くときのスペル、BRYANと違うよね。
ジンビー:ライオンですから、LION…。別の王冠に変えますか?気分がずっと良くなると思いますよ
(王冠の名前も「BRION」)ブライアン:BRIONってか。わざとか!?
ジンビー:ええと…スペル間違ってるぞ!
ブライアン:このまぬけなユニコーンがぁ!
ギレルモ:ブライアンがホントに有名なのは知ってるけど…あの人(クソ野郎)だよね
ブライアン:OK、戻ってくるから、ここにはいなかった感じでいくから…
ブライアン:今んとこ人生最悪の夜だよ…。これ以上悪くならないで欲しい…
ブライアン:駄目だ…ダメだダメだダメだダメだダメだ!
アーロン:ヘーイ
ブライアン:ダメだ
アーロン:何が?
ブライアン:ビッチは僕の格好をパクったらダメだろ、僕のパーティで。OK?家に帰って着替えてこい。
アーロン:マジで?
ブライアン:帰って着替えてこい。今すぐ。
アーロン:面白いよブライアン
ブライアン:僕はお前のことを6年間も面倒みてきたんだぞ!いいところを邪魔すんなよ!家に帰れ。着替えてこい。じゃなきゃ僕の父さんにお前を追い出してもらうぞ
アーロン:おやじに俺を追い出させるって?
ブライアン:そうだ。やってほしいか? 父さん!
(父親がんばって来る)ブライアン:もうすぐ。もうすぐだぞ
ブライアン:追い出して
父親:出てってよ
アーロン:へえ、あんたまじで俺を追い出したいのか、へえ!
ブライアン:ジェシー
(しっぽで殴り合い)アーロン: なあ、知ってるか?あんた俺が「『トランボ』最高だった」って言ったの覚えてるか?
ブライアン:ああ
アーロン:なんと。俺は「トランボ」を観てもいませーーーん!なんてこったーーー!俺は「トランボ」観てませーん!誕生日おめでとうよ!ビッチ!
ブライアン:ああ、じゃあな!「あの人は今」がいるぞー!
アーロン:あーあー!
アーロン:俺が一番似合ってる!ブライアンもわかってんだ!
ジンビー:やあ みんな!みんなノッてるかーい?
みんな:イエー!(ブライアン:NOOOOOOOOO!!!)
ジンビー:楽しんでるかーい?
みんな:イエー!(ブライアン:NOOOOOOOOOOOO!!!)
(ハッピー・バースディ・トゥ・ユー♪)ブライアン:ダメだ。ダメだダメだ!どいてどいて、ダメダメ!歌うのをやめろ!
ブライアン:僕のパーティで歌っていいのはシスコだけだ
ジンビー:ロウソク…吹き消したいですか?
ブライアン:…もちろん!!!
(車のエンジン音)ブライアン:どいて!どいて!
父親:ちょっと待て…ちょっと
ブライアン:降りろ!降りろよ
ブライアン:(車に乗って)僕似合ってるよね、ね?
ブライアン:父さん、僕をシンバみたいに持ち上げてよ。王様になったみたい…!
ジンビー:ブライアン、もう一つサプライズプレゼントがあるんだよ。ボンネットを開けてみて!
ブライアン:まさか
ジンビーたち:あ、け、て! あ、け、て!
(シスコ登場)シスコ:トランクの中に45分もいたんだぞ!
ブライアン:シスコォオォォォォォォォ!!!
ブライアン:君は僕のプレゼント!君は僕のもの!あ、いや、あの…ありがとう!
ジンビー:歌ってくれるかな?
シスコ:いいよ
ブライアン:イエーーーーーイ!
(偽次回予告)
ナレーション:次回の「スーパー・スイート60」は…
ボブ・サゲット:(ピー)!俺は(ピー)ボブ・サゲットだぞ!ファ(ピー)・ユー!
需要あるかわかりませんが、こちらに英語あり版も置いときます。ただ、聴き取れなかったとこ・間違ってるとこがわりと結構たくさんあると思うので、英語マスターの方は、コメント欄かメッセージで間違いとか教えていただけると泣いて喜びます!プリーズ!
【UPDATE】英語あり版がiPhoneだと文字化けしまくっているとご連絡いただいたのでtxt形式からhtmlに変更しました。
ブライアンが「ブライオン・キング」になるまで
以下は動画の、「たぶんあってる」程度の解説です。
本家「My Super Sweet 16」は自己紹介→パーティ準備→パーティ当日(大体トラブル発生)という流れのようですが、「My Super Sweet 60」もこの流れに沿っています。
自己紹介

最初にブライアン・クランストンが登場して自分語り。エミー賞を6回も受賞しただの、「僕はセクシーで、キュートで、スポットライトが大好き」だの「僕は両親のちっちゃなスーパースター」だの、冒頭からいきなり自己愛に満ち溢れたお坊ちゃん(60)ぶりを全開にしています。
【ブレイキング・バッド ネタ】このシーンのクランストンの背後には「ブレイキング・バッド」のポスターが、棚にはピンク・ベアやエミー賞(「ブレイキング・バッド」で6回受賞)のトロフィーが並んでいます。
※ちなみにクランストンの実際の誕生日は3月7日。
パーティ準備
親に甘えきってるブライアン坊や(60)


朝、両親が何やら相談しているところへシリアルを食べながらやってくるブライアン。
両親はブライアン坊やの60歳の誕生日のためにパーティ・プランナーとの打ち合わせをセッティングしたようですが、ブライアンは打ち合わせに両親も参加するのが気に入らない様子。父親がお金の心配を口にすると「僕がダイアモンドみたいに輝く日なんだぞ!(※)」とブチ切れます。
※この「ダイアモンドみたいに輝く」はリアーナの「Diamond」の歌詞のパロディ。「Shine bright like a diamond」「We’re like diamonds in the sky」
【ブレイキング・バッド ネタ】このシーンでクランストンが手に持っているシリアルのパッケージにはガス・フリング御大そっくりの絵が描かれていて、名前も「GUSTAV-0’S」(ガスの本名がグスタボ)。やるきなし雄(@2thlessfatguy)先生によると、「BootyO’s」というよく似たシリアルが存在する模様。
関係ないけどおかあちゃんにシリアルを投げつけるシーンはさすがに鬼畜すぎてちょっと引いたよね!
ブライアンは「もし貧乏人みたいなパーティさせようっていうならブチ切れてやる!」と言い、「分別を持ってほしい」と訴える母親に逆ギレ。癇癪を起こしながらカメラを押しのけて部屋を出ていってしまいます。

両親のインタビューでは「ブライアンは本当はとってもいい子なの」という母親に対し、父親は「あいつはクズだ!」と言っています。そうだと思います。
※この両親役のお二人、ブライアン・クランストンの実のご両親ではありません(実のご両親は既に他界)。また、名前も実際(AudreyとJoseph Louis)とは違ってBeaとRyanになっていますが、これは二人合わせて「Bea + ryan = ブライアン」になるというネタ。
パーティ・プランナー登場

ここで番組のホストジミー・キンメルが「セレブ相手のパーティ・プランナー ジンビー・キンブル」役で登場します。
ジンビーはいろんなパーティ・プランをプレゼンしますが、ブライアンは「へー!すっごい独創的!(嫌味)」「あんたアイデアのイ○ポだな(お下品)」などと暴言を吐いて、どれも気に入らないご様子。

■ハワイアン・ブライアン(Hawaiian Bryan)
ジンビーが「太った男に『オーバー・ザ・レインボー』を歌わせたり」と言っていますが、これはハワイ出身の歌手で、故人のイズラエル・カマカヴィヴォオレのことを言ってるようです。

■ライト!カメラ!クランストン!(Light! Camera! Cranston!)
「ライト!カメラ!アクション!」のもじり以外の意味があるのか不明。なんだろ。

■ブライアンに脱帽!(Hats Off To Bryan)
元ネタはたぶん絵本作家のドクター・スースさん。スースさん自身帽子のコレクターで代表作に「ふしぎな500のぼうし」という本があります。また「ふしぎな〜」出版75周年記念の展示会のタイトルが「Hats Off To Dr. Seuss」なので、たぶん…。

「ジンビーに僕のビジョンをはっきり、クリアにわからせたかったんだ」
【ブレイキング・バッドネタ】このセリフの「はっきりクリア」に当たるところで「クリスタル・クリア」と言っていて、Youtubeのコメント欄などでは「クリスタル・メスw」とウケていました。
ブライアンも納得の「ザ・ブライオン・キング」

ダメ出しを続けるブライアン。「僕の『Sweet 60』はもっとワイルド(※)じゃないと!」
※この「ワイルド」に当たるところはFerociousと言ってるんですが、スラングではワイルドとかスゴいというか意味だけど、元々は「獰猛な」とか「残忍な」とかいう意味だそうです。
すると、なぜかジンビーと助手のギルモア(ギルモア・ロドリゲス。実際の番組メンバー)がこの言葉に反応。実はもう一つアイデアがある、と切り出すジンビー。そのアイデアとは…「ライオン・キング」そっくりな「ザ・ブライオン・キング」!

このアイデアが気に入った様子のブライアンですが、また無茶ぶりをはじめます。「ホンモノのライオン準備できる?」「実際に人を食べたことがあるヤツとか」。ジンビーが答えて曰く「ギレルモがなんとかします。彼はメキシコ人なので」。なんでメキシカンだとライオン大丈夫なんだよw
※元ネタの「My Super Sweet 16」でも生きたトラをパーティに連れてきたりしていたようです。でもなぜかこのあとのパーティのシーンにはリアル・ライオンは出てきません(きっと番組の予算的な何か)。
さらに「王冠も…」と言いかけたブライアンに母親が「予算を考えて」と訴えますが、ブライアンは「黙れ」とキレるばかり。鬼畜なり…!企画を通したいジンビーも「黙っていてください」と必死。「彼はムファサなんです!」※ムファサは「ライオン・キング」の主人公の父親
さらにブライアンは「シスコを呼びたい」と言い出します。シスコ(Sisqo)はR&Bグループ ドゥルー・ヒルのボーカル。シスコの「ソング・ソング(Thong song)」という曲が好きなようで、ブライアン曰く「うちはソング(thong = Tバック)・ファミリーで全員Tバックを履いてる」んだそうです…。
ブライアンのズッ友「B.O.」登場!

すっかり満足した様子のブライアン。次は衣装&王冠選びですが、ブライアンの親友「B.O」が"史上最高のマジカッコいい衣装"を選ぶのを手伝いにやってきます。
この「B.O.」がもちろん…ボブ・オデンカーク!登場!ギャー!
※BFF = Best Friend Forever = ズッ友
【誰得情報】ここまでも観終わるのがもったいなくて何度も再生を止めて息継ぎしながら観てましたが、ボブ・オデンさんの登場でついに決壊。マジ泣きしてしまい画面が見えなくなりました。いわんやアーロン・ポールをや…。どんだけだよ私…。

おしゃれにうるさいB.O.はブライアンが衣装を披露するも、首切りポーズをしたり「眠そうな難民みたい」「帽子が帽子すぎ」…とダメ出しを続けますが、キラキラのタイトな衣装で現れたブライアンを「それ超カッコいい(=タイト)じゃん!」と絶賛。ブライアンは股間(Camel Toe)を心配しますが、B.O.曰く「完璧(Perfec-toe)だぜ!」…衣装が決まった模様です。
※実際のパーティでこの衣装を着てないのは気にしない。さらにズッ友のはずのB.O.がパーティに来てないのも気にしない(スケジュールの都合的な何か)。
王冠エクスタシー!

次は王冠選び。B.0.は「俺もかぶってみたい!」とはしゃぎますがブライアンが却下。ジンビーが恭しく「陛下、よろしいですか?」と聞くと「よかろう」と答えるブライアン。偉そう。
ひとつ王冠が増えるごとに感極まるブライアン(涙目エクスタシー顔w)。B.O.も「マジかよー」とツッコミながら楽しそうに見ています。
4つ王冠をかぶった時点でジンビーが「こんな高いし…これ以上は危ないですよ…」と止めるも、ブライアンは「もう一つ王冠を乗せろ!」とブチ切れ。5つ目をかぶると「誰よりも偉くなった気がする…!」と涙ぐむブライアン、ウザいw

ブライアンの両親が待つ部屋にやって来たご一行。王冠を5つも買うと聞いて父親が予算の心配をすると、ブライアンはまたもや癇癪を起こします。「王冠と、ランボ(ランボルギーニ)!それだけだろ!あとパーティ費用!…あとシスコ」。…ってシスコ137ドルで呼べるの…。
※このシーンのボブ・オデンさん&おとうちゃんの会話がほとんど聞き取れないので、お分かりになる方、どうかヘルププリーズ!
しまいに泣き出すブライアン(この表情が最高すぎて何度観ても笑ってしまって辛い)。ついに父親も折れて「いいよ、5つな。どうせ私たちはもうすぐ死ぬんだし…」。これを聞いて大喜びするブライアンとB.O.!イエーイ!もうすぐ死んじゃうような高齢のご両親を困らせてもお構いなし!ブライアン「立派な棺桶を買ってあげるよ!(※)」。ひー!これでパーティの準備はOKだ!
【UPDATE】※ここ、「キャスケット」って言ってるんですが、帽子だと思い込んでて「なんで帽子でウケるんだろ…」とか思ってたところ、コメント欄で名なしさんから「棺桶(casket)」じゃないかとご指摘いただきました!腑に落ちたー!ジンビーが以前コーディネートしたセレブの名前(ティア&タマラ)も教えてもらいました。ありがとうございますー!!
パーティ当日
まさかのスペルミス発覚


いよいよパーティ当日。「ライオン・キング」ばりのステージが繰り広げられ、岩(的な何か)に乗ったブライアンがスモークの向こうからドラマティックに登場します。
【ブレイキング・バッドネタ】ブライアン登場シーンで「あんたマジでライオンみたいだぜ!イエー!」と言ってるのが「ブレイキング・バッド」でスキニー・ピートを演じたチャールズ・ベイカー。
実は私、これは別人のスキニー・ピート・コスプレだと思ってたんですが、ご本人のTwitterによると間違いなくご本人だそうです。なんでも、もうちょっと本人だとわかりやすいシーンがあったらしいんですが、カットされた模様…。観たかった…!
ところが、得意満面だったブライアンがなぜかいきなりお怒りに。ステージの上の大きな看板に書かれた名前のスペルが間違っていたようです。「BRIONじゃなくてBRYANだ!」と責められたジンビーは、王冠を変えて機嫌を取ろうとしますが、王冠にもガッツリ「BRION」。「わざとか!?」さらにブチ切れるブライアン!

スペルミスの責任をなすりつけられたギレルモさん、インタビューで「ブライアンが有名人なのは知ってるけど…あいつ(クソ野郎)だよね」。
※このインタビューの直前にブライアンがギレルモに「このまぬけなユニコーンが!」と叫んでますが、画面キャプションも「まぬけなユニコーン」になっててウケたw
衣装かぶり発覚

すっかりへそを曲げてしまったブライアン。インタビューに「人生最悪の夜だ」と語っているそばから、目の前をブライアンと全く同じ衣装を着た青年が…。
ブライアンが「おい…ダメだダメだ!」と追いかけ、青年が振り返ると…。アーロン・ポーーーーール!!!!キターーーーー!!!
「ビッチは僕の格好をパクったらダメだろ、家に帰って着替えてこい!」。さらに、取り合わないアーロンに「お前のことを6年間も面倒みてきたんだぞ!いいところを邪魔すんなよ!」とキレまくりです。
【ブレイキング・バッドネタ】「ビッチ」は言わずと知れたジェシーの口癖。「6年間面倒をみてきた」は、「ブレイキング・バッド」の放映期間(2008年〜2013年)の6年間。

「父さんに言って追い出してやるぞ!」とブライアン。歩くのもやっとのブライアンの父親がいよいよアーロンを外に出そうとすると、キレたアーロンがしっぽ攻撃!しっぽで叩き合う二人。なにこの楽園。
【UPDATE】【ブレイキング・バッドネタ】Youtubeのコメント欄で指摘されてて気づいたんですが、このしっぽ喧嘩の勃発直前、ブライアンが「ジェシー」と言いかけています(11:46あたり)。
怒ったアーロンは以前自分が「『トランボ』は最高だった」と言ったのはウソで「実際には観てないでーーーす!」とバラして去っていきます。「誕生日おめでとう!ビッチ!」と捨て台詞を吐かれたブライアンも「『あの人は今』がいるぞー!(※)」と嫌がらせ。※「Dead talent walking」 直訳すると「枯渇した才能が歩いてる」的な?

「かつての名子役」という肩書のアーロン・ポール君インタビュー。「俺が一番似合ってる!ブライアンもわかってるんだ!!!」
そしてアーロン君ご退場。
突然のハッピーエンディング!

看板の「ブライオン」はマジックで書き直したようですが、トラブル続きのせいでブライアンはすっかり不機嫌に。「楽しんでるかーーーい」の問いかけにみんな「イエーイ!」って答えているのに一人だけ「NOOOOOOOOOO!!!」(爆笑した)。
バースティ・ケーキが登場して、みんなが「ハッピー・バースディ・トゥ・ユー」を歌い始めると、ブライアンは「僕のパーティで歌っていいのはシスコだけ!」とダダをこねます。でも「ろうそく吹き消しますか…?」とビビりつつ聞くジンビーへの返事は「YES!」。あ、消すんだw

ここで車のエンジン音が!ブライアンの欲しがっていたランボルギーニの入場です。みんなを押しのけて車にたどり着き、歓喜しまくるブライアン。運転してきた父親を押しのけ、早速乗って悦に入っています。
「父さん、僕をシンバ(※)みたいに持ち上げてよ。王様になったみたい!」とすっかり上機嫌の鬼畜様。
※シンバ = 「ライオン・キング」の主人公

さらに「サプライズ・プレゼントがある」と言われてボンネットを開けると、中から念願のシスコが!「45分もこんなとこにいたんだぞ!」とキレるシスコにはお構いなしに「シスクゥオォォォォォォォ!!!!」と狂喜するブライアン。シスコをハグしに行きますが、「I OWN YOU」と言ってしまい、会場が一瞬不穏なムードに…。
※「I own you」は試合などで相手に対して言う場合「俺のほうが上」という意味みたいですが、ここはそのものズバリ「俺のもの!」的な意味なんじゃないかなーと…。完全に推測ですが、人種的なことも関係あるのかも?ニュアンスお分かりになる方プリーズ!
ジンビーが「歌ってくれるかい?」と取り成してシスコも承諾、最高のステージにブライアンも大喜び!というわけで、いろいろあったけど最後は最高にハッピーなスーパー・スイート60歳。まさかのハッピー・エンド!
次回のゲストはボブ・サゲット

最後に「My Super Sweet 60」の(ニセ)次回予告が。次回の"バースディ・ボーイ"は「フルハウス」で有名なコメディアン/俳優のボブ・サゲット氏(彼も実際にこの5月で60歳)。
以上、ざっくり解説でした。何度観ても楽しい…楽しいよ…(恍惚)。
このトーク番組のニュースを発見したのが放映当日の朝(アメリカで放映される数時間前)(予告編もあります → Sneak Peek – Bryan Cranston’s Super Sweet 60 【UPDATE】予告編は削除された模様)。ニュースだけでも嬉しくて嬉しくて「観る前に心臓止まるかも」って心配してたんですが、いざ観てみるとこの4人が再集結したというだけでも最高なのに、内容も本当に面白くて何この幸せ感…!!!至福の時でございました。心臓は無事でした。
ブライアン・クランストンとアーロン・ポールがアヤシイ質屋の店員をやってる「バズとランディの法律スレスレ質屋」以来の大ヒット!またこういうの観たい…!
※登場した4人のツイートや海外の反応についても書こうと思ってたんですが、今回は力尽きました…。また別の機会に書こうと思いますー。