劇中では「人体を構成するすべての要素を足しても、0.111958%足りない」と言っていますが、本当にそうなんでしょうか?
ウォルターによると人体を構成する化学物質は以下の通り(モル単位)(モル単位が何かは聞かないでください…)。
水素(H) | 63% |
酸素(O) | 26% |
炭素(C) | 9% |
窒素(N) | 1.25% |
カルシウム(Ca) | 0.25% |
鉄(Fe) | 0.00004% |
塩素(Cl)※ | 0.2% |
硫黄(S)※ | 0.050002% |
ナトリウム(Na) | 0.04% |
リン(P) | 0.19% |
合計 | 99.980042% |
※塩素と硫黄はセリフにはないけど、黒板に書いてあります
合計は上に書いてある通り何度計算しても「99.980042%」なんですが、劇中では「99.888042%」と言ってますので、これはたぶん計算間違いかなと。

計算違いだとしてもにコンマ何%か足らないのは確かなので「やっぱり魂?」となるところですが、実際には違うようです。というのも、人体を構成している化学物質は全部で29種類あるそうですが、ここでウォルターとグレッチェンが計算したのはわずか10種類。他の19種類はビックリするほど量が少ないものの存在するので、全部足すと100%になるようです。(詳細はこちらのサイトが詳しかったです → 人間の体と元素)
ノーベル賞にも関わったことがある知識レベルのウォルターですが、この計算をしたのは学生の頃のようですし、まだ勉強中だった、ってことで。
ちなみにこのウォルターとグレッチェンのシーンはウォルターがまだ学生だった1985年〜1989年頃のものと思われるので、「ブレイキング・バッド」全編を通じて年代的に一番古いシーンになっています。