「ベター・コール・ソウル」シーズン1エピソード10「マルコ」に出てくる「ブレイキング・バッド」のイースター・エッグやパロディをまとめました。
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以下、「ベター・コール・ソウル」はもちろん「ブレイキング・バッド」のマイルドネタバレにもなってます。
未見の方は注意!
老人ホームでのビンゴ・ゲームで、ジミーは「Bといえばベリーズ。きれいなところだ。そう聞いてる」と言っています。一方「ブレイキング・バッド」では、ソウルがウォルターに「ハンクを殺すという手もある」と言いたいところを遠回しに「彼をベリーズに旅立たせる」と言っていました。
バトルシップ、バーボン、ベリーズ! 「ブレイキング・バッド」s5e10「埋められた財産」より
ちなみにベリーズは古くは「イギリス領ホンジュラス」と呼ばれていた中央アメリカの国家。「ブレイキング・バッド」でこのシーンが放映された直後、ベリーズ観光局がキャストを無料招待して話題になりました。
現状にイラついていたジミーは、アルバカーキのことを「窓の外はまるで魂の抜けた毒々しいオキーフの世界だ」と評しています(「オキーフの世界」がどんなものか、言われてもピンとこなかったんですが、「Georgia O’Keeffe landscape」で画像検索してみたらなんとなくわかりました)。
ジョージア・オキーフはニューヨークで活躍していた著名な女流画家ですが、ニューメキシコの風景に魅せられ、晩年には同州のアビクィウに移住したそうです。
このジョージア・オキーフ、「ブレイキング・バッド」でも登場しています。ジェーンがジェシーに「ヴァギナに見える絵を描く作家」と教えたのがオキーフ。二人でデートに訪れた博物館も「ジョージア・オキーフ美術館(Georgia O’Keeffe Museum)」です。また、このデートのシーンが登場するエピソード「悪の住む街」の英語タイトルは、オキーフが住んでいた街の名前(アビクィウ = Abiquiu)と同じです。
it’s like a soulless, radioactive Georgia O’Keeffe hellscape out there. 「ブレイキング・バッド」s3e11「悪の住む街」の回想シーンより。ジョージア・オキーフ美術館の外観
ビンゴゲーム中、ジミーは突然「シカゴ・サンルーフ」について説明を始めますが、そのいたずらをした相手(チェットという男)のことを「私の妻と寝たかもしれない。それも私と離婚する前に」と言っています。「ブレイキング・バッド」では、ソウルは「私なんか二番目の妻を義理の親父に寝取られたんだぞ」と言っていました。
He might have slept with my wife 「ブレイキング・バッド」s3e4「ゴーサイン」より
ということは、もしかしたらジミーが「シカゴ・サンルーフ」をした車の持ち主チェットはジミーの義理の父かもしれません。ただ、一番目の妻も二番目の妻も浮気性だった可能性もないでもない…。
「ブレイキング・バッド」でソウルは資金洗浄のためウォルターにゲームセンターを買わせようとしますが、洗車場の方が説得力が…と渋るウォルターに「うまくやれば話はどうにでもなる。昔(自分が)ケビン・コスナーだと女に名乗ったら信じたぞ」と言っていました。
「ベター・コール・ソウル」エピソード10ではその言葉通りのシーンが登場しています。シカゴに戻ったジミーはマルコと組んで詐欺三昧の日々を送りますが、ある日二人は女の子をケビン・コスナーとそのマネージャーのふりをしてひっかけたらしく、次の日の朝女の子に「あんたケビン・コスナーなんかじゃない!」と言われ「ゆうべはそうさ」と答えています。
You are not Kevin Costner 「ブレイキング・バッド」s3e11「悪の住む街」より
お葬式のシーンで、ジミーは「マルコのお母さんにもらったんだ」と言ってマルコがしていた指輪を小指にはめています。
この指輪「ブレイキング・バッド」でソウルが初登場の時からずーーっと小指にはめていました。
「ブレイキング・バッド」のソウル初登場回、s2e8「ソウルに電話しよう!」より 「ブレイキング・バッド」でソウルが最後に登場した回、s5e15「ニュー・ハンプシャー」より
最後に全てを捨てて「人消し屋」のところに逃げた時でさえ、この指輪はつけていたんですね。泣ける…。
Marco | Breaking Bad WikiaGeorgia O’Keeffe
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