「ベター・コール・ソウル」S2E9「大成功」に出てくる「ブレイキング・バッド」のイースター・エッグやパロディをまとめました。
以下「ベター・コール・ソウル」S2E9はもちろん、「ブレイキング・バッド」のネタバレを含みます。未見の方は注意!
Table of Contents
ヘクターのトラックから大金を奪うことに成功したマイクは、店にいるお客全員に酒をおごってましたが、このバーは「ブレイキング・バッド」S4E2「生き地獄」でマイクがウォルターをブン殴ってケリも入れてたあのバーと同じ場所です。
そんな目立つことして大丈夫なのかマイク…
「ブレイキング・バッド」S4E2「生き地獄」より
「ベター・コール・ソウル」でのマイクを見た上で「ブレイキング・バッド」のこのシーンを見直すと、マイクに替わってウォルターをタコ殴りにしたい気持ちになれるのでおすすめ。
あと細かいですが「ソウル」ではマイクはストレートで飲んでるのに「ブレイキング・バッド」では水割りを飲んでたのがちょっと気になったりしました。お年を召したから健康に気を遣ってる…?(何故こんなことが気になったかというと、「ブレイキング〜」ではウォルターはストレートを飲んでいたんですが、マイク殺害後はマイクと同じ水割りに変わっている、という経緯があったため。ウォルターは殺害した相手の癖を受け継ぐところがあるようです。参考:Buzzfeed)
また、既にトリビアに何度か書いてますが、マイクがモーニングを注文していた喫茶店は「ブレイキング・バッド」でもマイクの行きつけです(ロヨラズ・カフェ)。
事務所上の自由の女神像。像? ウェイファーラー515航空機事故のCM
ソウル・グッドマン事務所の屋根には「自由の女神」の風船人形があり、この人形はソウル時代のCMにも何度か登場しています。また、航空機事故の集団訴訟を訴えるCMには最初と最後に星条旗がドーン。(※このCMは劇中には出てきませんが、ミニ・エピソードとしてソウルのホームページで公開されています)
さらに事務所の待合室でかかっていた音楽は、第2のアメリカ合衆国国歌とも言われる「America the Beautiful」や南北戦争で北軍の行軍曲だった「Battle Hymn of the Republic(リパブリック賛歌)」など、愛国心満載でした(リンク先Youtube)。
以下は直接的な「ブレイキング・バッド」ネタではないですが、今回はマイクの「ブレイキング・バッド」時点での考え方との違いがハッキリ出ていた回でもありました。
「ベター・コール・ソウル」では、マイクは人を殺すことを全力で避けています。元警察官だったマイクとしては当然の信条に思えますが、そのせいで自分を困った立場に追いやっているのも確か。ナチョの「トゥコを殺して欲しい」という依頼を殺さずに済ませたことでヘクターとのトラブルに巻き込まれ、今回のエピソードでも運転手を生かしておいたために今後困った事態になりそうな予感がします。
「ブレイキング・バッド」S5E5「荒野の作戦」より
このマイクの「不殺」の信条は、「ブレイキング・バッド」時点では大きく変わっています。
S5E5「荒野の作戦」では、列車強盗の計画中、乗務員をどうするかについてマイクは次のように言っています。
作戦を成功させるには乗務員をバラすしかない。(略)顔を隠してれば目撃者がいてもいいっていうのか?結局のところ俺の経験から言うと強盗は2種類に別れる。上手く逃げおおせる連中と、目撃者を残す連中だ。
「ベター・コール・ソウル」でこの後マイクにどんな事が起こるのか、何があってこの考えに至ったのかと考えると切ない…。
ちなみに、ナチョが「親切な男」が運転手を助けたおかげで警察にバレずにすんだと言っていましたが、この「親切な男」、吹替や英語では「善きサマリア人」となっています。「ブレイキング・バッド」の上記エピソードでもマイクの「善意の助っ人が現れた」というセリフが英語では「We’ve got a Good Samaritan on the scene」でした。
関連トリビア:他のエピソードについてはこちらもどうぞ↓
「ベター・コール・ソウル」の「ブレイキング・バッド」ネタまとめ一覧