「ブレイキング・バッド」ネタが出てくる海外ドラマをまとめてみました。
※2018年12月に16作品追加しました!
The Flash/フラッシュ より
アメリカでは「ブレイキング・バッド」は大ヒットしましたし評価もとても高いので、観ていないと珍しがられるレベルだそうです。なので「ウォルター・ホワイト」「ハイゼンベルク」で意味が通じるらしく、他のドラマで言及されることも多々あります。そこで、日本のVODで観られるもの、かつ私が気づいたものだけですが、「ブレイキング・バッド」ネタが出てくる海外ドラマをまとめてみました。(他にもあったら是非コメント欄で教えてください!)
注意!以下、各ドラマのマイナーなネタバレ含みます!
2018年12月に「ブルックリン99」「リバーデイル」「コミ・カレ!」など16作品を追加しました。
また、数が増えてきたので各ドラマを50音順に並べ直しました。
(50音順)
DCコミックの「グリーンアロー」シリーズを基にした人気ドラマ「アロー」。
主人公オリバーの仲間ディグルがロシアの刑務所に入るために用意したのは大量のドラッグでしたが、そのドラッグの色が真っ青。
放映当時のTwitterでは「ブレイキング・バッドだ!」と盛り上がったようで、あるファンが「アロー」のクリエイター、マーク・グッゲンハイム氏に「あのブルー・メスは『ブレイキング・バッド』の!?」と尋ねたところ、答えは「YES」でした。
Now, that is a lot of drugs.
アロー S2E6「誰がために」より
突然夫をなくして未亡人になった主人公が子どもたちを養うため大麻の売人になるというドラマ「Weeds〜ママの秘密」には、「ブレイキング・バッド」でソウルを演じたボブ・オデンカークが1エピソードだけ登場しています。
オデンさんが演じたのはリハビリに通う麻薬中毒者ですが、彼のセリフに「アルバカーキ(のリハビリ施設)はひどかった」とあります。ジェシーもアルバカーキの更生施設に入っていましたね。
I’ve been to Betty Ford, Cottonwood, New Days, Fresh Start in Albuquerque.
Weeds ウィード〜ママの秘密 S4E11「スペシャルサンドイッチ」より
ただし、このエピソードが放映されたのは「ブレイキング・バッド」のソウル初登場回やリハビリ施設が登場する回よりも前(2008年8月)なので、単なる偶然のようです。
余談ですが、「Weeds」と「ブレイキング・バッド」の設定が似ている件について、「Weeds」の存在を知らなかったという製作者のヴィンス・ギリガンはそれを知った時「顔から血の気が引いた」そうです。「もし知っていたら『ブレイキング・バッド』を世に出すことはなかった」とも言ってました。知らなくてよかったぁぁぁ!
Vince Gilligan Talks ‘Breaking Bad’ Beginnings, ‘Weeds’ | Huffpost
2003年から現在まで続いている人気ドラマ「NCIS」では、「特殊な色が付いたドラッグは特定の売人のブランドでは」と指摘されたディノッゾ捜査官が「『ブレイキング・バッド』の見すぎだな」と言っています。さらに、日本語訳ではスルーされてますが「終わってしまって寂しい(miss that show)」とも言ってます(このNCISのエピソードが放映されたのは「ブレイキング・バッド」が終わってから約1年半後)。
Somebody who’s seen a little too much Breaking Bad. Miss that show.
NCIS ネイビー犯罪捜査班 S12E13「名誉勲章の行方」より
遺伝子操作やクローンを題材にしたドラマ「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」では、何者かに尾行されている事に気づいたドニーがアリソンと一緒に証拠(薬)を倉庫に運び出そうとする際に「『ブレイキング・バッド』みたいだ」と言っています。こちらは字幕でもちゃんと「ブレイキング・バッド」になっていて嬉しい。
A storage locker like on Breaking Bad.
オーファン・ブラック 暴走遺伝子 S3E4「新たな防衛装備」より
女性刑務所で個性豊かな受刑者たちが繰り広げる人間模様を描く、実話を元にしたドラマ「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」。
ごく普通の女性だった主人公パイパーが刑務所で白い刺青 = ホワイト・インクを入れ、いっぱしの「悪人」っぽくなっていくのを見て、弟カル(癒やし担当)が「姉さんはまだウォルター・ホワイトになりきってない。ウォルター・ホワイト・インクだ」と言うシーンがあります。
You know, you’re not Walter White yet. You’re… Walter White-ink.
オレンジ・イズ・ニュー・ブラック S3E13「信ずるは我のみ」より
さらに、シーズン4では白人グループのアンジーが「ブレイキング・バッド」のあらすじを説明するシーンもあり。
吹替:「めちゃくちゃ化学オタクの教師がさ、自分が末期がんだってこと知っちゃうわけ。それで家族にお金を残そうってドラッグを作り始めるんだけどね、なんかしんないけど青で染めちゃうんだよ」。
(細かいけど英語では「めちゃくちゃオタクな教師」で「化学教師」とは言ってないようです)
It’s like, about this super-nerdy teacher, and, he finds out he has, like, terminal cancer. And so he starts making meth to make money for his family. But Except, he dyes it blue for some reason.
No, I would never do blue meth. That color ain’t natural.
オレンジ・イズ・ニュー・ブラック S4E9「現状打破」より
カナダ「KindaTV」作のレズビアン・ヴァンパイアなドラマ「Carmilla」では、主人公のローラが防護服を着たラ・フォンテーヌに向かって「なんでここにいるの?『ブレイキング・フォンテーヌ』な格好して」と言っています。
(このドラマはYoutubeで観られますが、日本語訳はありません)
Why are you here in the Library all “Breaking LaF“?
カーミラ S3E5 「Hell hash no fury」より
推理小説作家のキャッスルとNY市警の刑事ベケットのコンビがさまざまな事件を解決する「キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿」(旧邦題は「キャッスル 〜ミステリー作家は事件がお好き」)。
S3E1でキャッスルが犠牲者の接点は覚せい剤(メス)製造ではないかと考えるシーンで「化学の先生クロエが」「あのケーブル局のドラマみたいに」と言っています。ケーブル局(AMC)で放映されたメスを題材にしたドラマといえば、もちろん「ブレイキング・バッド」。ただ、日本語では字幕でも吹替でも「ケーブル局の…」のくだりは訳されていないようです。
One night, after the club closes, they’re all together talking about their money woes, until our high school chemistry teacher cracks a smile and says, “Well, we could always make meth.” But the others don’t laugh. They say, “Yeah. We could make meth.” Just like that cable show.
キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿 S3E1「犯人はキャッスル!?」より
Netflixのドラマ「クイーン・オブ・ザ・サウス」の元になったスペイン語の同名ドラマ「La Reina del Sur」にもさりげない「ブレイキング・バッド」オマージュが(ネタ元Reddit)。あるシーンで、あの「ハイゼンベルクのバラッド」がかかっています(Youtubeでこのシーンが観られます)。
「ハイゼンベルクのバラッド」の詳細はこちら→ハイゼンベルクのバラッド、元になったのは麻薬組織を讃える歌「ナルココリード」
コメディ「クレイジー・エックス・ガールフレンド」では、主人公レベッカが監視カメラに映った白い粉をドラッグと勘違いして「まるで『ブレイキング・バッド』ね。見てる?」と聞くシーンがあります。相手が「ブレイキング・バッド」も「ザ・ワイヤー」も観ていないと知ると「普段何してるの?」と呆れ顔に。
She’s gonna shoot up the drugs just like in Breaking Bad. Have you seen Breaking Bad?
クレイジー・エックス・ガールフレンド S2E7 「ジョシュのホットな新恋人」より
また、「クレイジー・エックス・ガールフレンド」シーズン4のポスターは「ブレイキング・バッド」シーズン5のポスターの直球パロディでした。好き。
二組の老夫婦の夫同士がゲイであることを告白、残された妻二人(グレイスとフランキー)の人生を描くコメディ「グレイス&フランキー」。
グレイスの旧友で冒険家のガイがそろそろ落ち着こうと思ったきっかけとして、モンゴルの奥地にいた時に突然「ブレイキング・バッドを観ていない」と思ったことを挙げています。
I’ve never seen Breaking Bad.
グレイス&フランキー S1E7「スペリングコンテスト」より
コミュニティカレッジの生徒や教授の日常を描いた人気シットコム「コミ・カレ!!」では、スターバーンズというキャラクターが生物学の教授に「俺はヤクの売人であんたは科学者だ。『ブレイキング・バッド』のマネゴトをしないか?」と提案して即断られていました。
(ちなみに教授を演じているのは「ザ・ワイヤー」でオマールを演じたマイケル・ケネス・ウィリアムズ)
I’m a drug dealer, you are a scientist. So could we get like a Breaking Bad type of thing going.
コミ・カレ!! S3E1「新学期スタート ピアースのゆくえ」より
別のエピソードでもドナルド・グローヴァー演じるトロイが実験のパートナーを断るための言い訳として「『ブレイキング・バッド』が見たい」と言っています(言い訳になってない)。
I need to catch up on “Breaking Bad“
コミ・カレ!! S3E3「あの子がほしい」より
また、「コミ・カレ!!」シーズン5には「ブレイキング・バッド」のマイク役ジョナサン・バンクスがレギュラー出演していて、こんな↓天使なマイク(じゃないけど)が観られます。また、S5E9には、なんと「ブレイキング・バッド」の製作者ヴィンス・ギリガンも出演しています。普通に演技が上手くてビックリしました。
格付けアプリで高評価を得た人だけが入れる部屋でくつろぐマイク…もといヒッキー教授(S5E8) ゲーム内のキャラクター&そのゲームの製作者役で登場したヴィンス・ギリガン(S5E9)。
未来からやってきたテロリストを追うカナダ発のSFクライムドラマ「コンティニアム CPS特捜班」では、「ラボで食事をしよう」と誘われた女性が「秘密のラボで料理を?そそられるわ、ハイゼンベルクさん」と言うシーンがあります。
(日本語訳には「ハイゼンベルクさん」なし)
You’re gonna cook? In a secret lab? I’m intrigued, Mr.Heisenberg.
コンティニアム CPS特捜班 S32E6「未来からの警告」より
法廷サスペンス「殺人を無罪にする方法」では、警察があるキャラクターの車のトランクから大量の覚せい剤を見つけるシーンで、「俺のじゃない!」「ああそうだな、ハイゼンベルク」というやり取りがありました。
(日本語は「分かったよ」になってて、ハイゼンベルクは訳されてません)
what the hell. that’s not mine!
Yeah, right, Heisenberg.
殺人を無罪にする方法 S2E5「ボニーの秘密」より
同名の大ヒット映画をリメイクしたホラー・ドラマ「スクリーム」。
サイバーギークのノアが、連続殺人事件の犯人だと疑っている教師の指紋を採って「(過去を探れば)愛すべきホワイト先生が実はハイゼンベルクだってことがわかる」と言うシーンがあります。
(字幕は「愛すべき先生が黒幕かどうか分かる」)
We can find out if our beloved Mr. White is actually Heisenberg.
スクリーム S1E6「裏切り」より
ディーン(兄)とサム(弟)が悪霊や怪物と闘う人気アクションドラマ「スーパーナチュラル」にも、さりげなーい「ブレイキング・バッド」ネタが。
「ドラッグ工場(メスラボ)を爆発させたのは俺じゃない!」という男にディーンが「お前が札付きのワルだろうとパクったりしない」と言うシーンがあるんですが、この「札付きのワル」の部分が英語では「Broke Bad」。メスラボだけに。Youtubeに動画あり → Sam & Dean – Broke Bad S7E14 | Youtube
We don’t care that you, You know, Broke Bad or whatever.
スーパーナチュラル S7E14「第14話」より
「スーパーナチュラル」からもう一つ。
天使のカスティエルがヒッチハイクで目的地にたどりつけるのか心配するサムに、ディーンが「キャスも大人だ。マズいことになれば電話してくるだろう(意訳)」と言うシーンで、この「マズいことになれば」の部分が英語では「if things go Breaking Bad」。
Cas is a big boy, if things go Breaking Bad, he’s got our number.
スーパーナチュラル S9E2 復活の悪魔
ちなみに「ブレイキング・バッド」以前は「break bad」という言い回しは英語圏でもあまり一般的ではなかったようです。詳細はこちら→ タイトルの「ブレイキング・バッド」ってどういう意味?
脳の中に国家機密を抱えたオタク青年の活躍を描く「チャック」では、S4E23で死んだふりをしているモーガンのところにガスマスクとジャンプスーツを着込んだ男たちが何かの薬品(酸)を持って現れ、モーガンが「ブレイキング・バッド並にエグいことになりそう」と言うシーンがあります。
さらにケイシーが「知らない番組だ」と答えると、モーガンが「好みだと思うよ、あの時間帯じゃあ…」と続けています。
Morgan: They got acid, just like in that really disgusting scene from Breaking Bad.
Casey: I’ve never seen Breaking Bad. Morgan: You’d love it, it’s great. Casey: What?Morgan: It’s like the perfect conterprogramming to the curtains.
Chuck/チャック S4E23「チャック vs 結婚準備」
ダンサーの卵たちの奮闘を描くドラマ「バレエ・ガールズ」では、主人公ミシェルがダンス教室の経営の件で雇った会計士を「ネットで見つけた」と言うと、母親が「安直な方法ね」と返しますが、このセリフ、英語では「じゃ彼は『ベター・コール・ソウル』ってこと?」と言ってました。
I just googled “accountant” and “Paradise” and this is what came up.
Terrific. So he’s a “Better Call Saul”?
バレエ・ガールズ ~パラダイスへようこそ~ S1E13「新たな野望」より
「ブレイキング・バッド」でソウル・グッドマンを演じたボブ・オデンカーク主演のコメディ・ショー「ボブとデヴィッドと」では、主演の二人が72人の童貞男子に囲まれるシーンで、ボブが「ブレイキング・バッドの続き作ってるの?」と聞かれています。
「ボブとデヴィッドと」、私はすっごく面白くて既に4周くらいしてるんですが、あまり観たという声を聞かなくて寂しい…(感想はこちら)。
Um, Bob, are you making more Breaking Bad?
ボブとデヴィッドと S1E2「エピソード2」より
Homeland S5E5 promo image via IBT
「ブレイキング・バッド」というより「ベター・コール・ソウル」ネタですが。
テロリストと戦うCIAの女性捜査官キャリーが主人公のサスペンス・ドラマ「ホームランド」のS5E5のエピソード・タイトルが「Better Call Saul」です(日本語タイトルは「裏切りの渦」)。この「Saul」はもちろん「ホームランド」の良心ソール・ベレンソン氏の事で、あのソウル・グッドマンは関係ありませんが、本国ではエピソード・タイトルが公表されると「他局なのにやるねー!」と結構話題になっていました。
「アロー」の兄弟?ドラマ「フラッシュ」でも、「ブレイキング・バッド」に言及するシーンあり。
悪役のトリックスターが20年かけて作り上げたというトリックを自画自賛して「俺の最高傑作だ。俺のモナリザ、俺のブレイキング・バッド シーズン5だ」と言っています。このセリフ、他のドラマの「ブレイキング・バッド」ネタで一番好きなんですが、日本語字幕や吹替はどちらも「人気ドラマの最終回」になってるのが残念…。
ただ、「ブレイキング・バッド」シーズン5は「最も支持されたドラマ」としてギネスにも登録されているほどなので、さぞかし傑作なトリックなんだろうなーと思ったら、このセリフを言った10分くらい後にやられてた。
This is my masterpiece! My Mona Lisa! My Breaking Bad season five!
フラッシュ S1E17「トリックスター」より
さらにシーズン4では、ハリーが敵に対抗するため危険な「知能増幅器(シンキング・キャップ)」を着けるシーンで「あともう少し」というハリーに対し、シスコが「あんたはブレイキング・バッドじゃないだろ!」と言って装置を止めます。字幕は「もう十分だろ」だけですが吹替はちゃんと「ブレイキング・バッド」って言ってました。
We’re almost there! You’re not “Breaking Bad,” Locutus! All right, I’m disengaging the photon flow.
フラッシュ S4E16「走れアイリス!」より。ちなみにLocutus(ロキュータス)は「スタートレック」のキャラクター
「ブレイキング・バッド」と同じ放送局「AMC」制作のドラマ「プリーチャー」は、DCコミックが原作のダーク・ホラー(笑いあり)ですが、「ブレイキング・バッド」との共通点がとても多いです。局をはじめ、スタッフも「ブレイキング・バッド」で脚本・監督をしていたサム・キャトリンが製作総指揮、シネマトグラファーだったマイケル・スロヴィスがプロデューサーに名を連ねていて、音楽もデイブ・ポーターが担当。さらに撮影場所も同じアルバカーキ!
そんな「プリーチャー」では、セリフではなく「ブレイキング・バッド」に出てきた印象的な場所が登場しています。上記のスタッフ3人が揃ったエピソードS1E9「歌は終わりぬ」で天使二人組が地獄行きのバスを待つ場所と、「ブレイキング・バッド」S5E11「告白」でジェシーが、S5E14「オジマンディアス」でウォルターが「人消し屋」を待っている場所が同じです。
「プリーチャー」S1E9 「ブレイキング・バッド」S5E11
また、「プリーチャー」では二人を乗せたバスが去ったあと犬が道路を横切りますが、「ブレイキング・バッド」S5E14「オジマンディアス」でも、ウォルターが「人消し屋」と共に車で去るシーンで犬が道路を横切ります(犬種もおなじに見える)。どちらも行き着く先は地獄…?
「プリーチャー」S1E9 「ブレイキング・バッド」S5E14
ニューヨーク市警ブルックリン99分署が舞台のコメディ「ブルックリン99」では、テリー捜査官の嘘がバレたシーンで妻のシャロンが「で、まだなにか隠してる?覚せい剤とか、悪事やってる?電話はいくつ持ってるのよ」と言うんですが、この「悪事やってる?」が英語では「You breaking bad?」でした。「覚せい剤」はもちろん「電話はいくつ持ってるの」も「ブレイキング・バッド」ネタですね(ウォルターが携帯を二台持ちしてたので)。
So what else don’t I know? You cocking Meth? You Breaking Bad? How many phones do you have?
ブルックリン99 S1E13「勝負の結果」より
また、別のエピソードにもそれっぽいネタがあるとコメント欄で教えてもらいました。シーズン3(S3E3「フロリダ:パート3」)でボイル刑事が我が子にビデオメッセージを残すシーンが「ブレイキング・バッド」S1E1(「化学教師ウォルター・ホワイト」)の冒頭と似ています。
(Badgerloverさん、ネタ提供&詳細ホントにありがとうございますー!)
「ブルックリン99」には「ブレイキング・バッド」の出演者がちょこちょこ出ていて、ウォルターに車を爆破されたケンさんや、ガスの部下タイラス、双子の暗殺兄弟も登場しています。
ていうか「ブルックリン99」くっそおもしろいのでみんな観ろください。
ケンさん(演:カイル・ボーンハイマー)はメインキャラの一人エイミーの元カレ役で複数のエピソードに登場。 タイラス(演:レイ・キャンベル)は捜査局から来た特別捜査官の役でS2E1に出てます。 暗殺兄弟(弟)はドラッグ・ディーラーの元締めランドール役でガッツリ出てました(S2E10)。
暗殺兄弟(兄)は犯人役で登場(画像左・S1E13)。こちらはクレジットに出てないくらいちょろっとです。
シェアハウスで暮らす男女の人間模様を描くイギリスのドラマ「フレッシュミート」では、ドラッグを作ったサビーヌから「話がある」と言われたボッドが「いいよ、ウォルター・ホワイト」と言っています。
(字幕は「ちょっといい?」「どうしたの?」とあっさり風味になってました)
Vod, I need to speak with you.
All right, Walter White.
フレッシュミート S4E1「第一話」より
自閉症スペクトラム障害を抱えた青年の成長をコミカルに描くドラマ「ユニークライフ」では、彼氏の浮気を疑ったジュリアが「車の追跡方法を徹夜で調べた」と話すシーンで「ブレイキング・バッドに出てくるようなやつ」と言っています。ハンクがガスの車に仕掛けたアレですね。
(字幕・吹替ともに「ブレイキング・バッド」は訳されてません。…って、ホント「訳されてません」ばかりが続くかなしみ…。日本での知名度&文字数とかの関係でしょうがないけど)
I spent all night Googling those car tracker thingys from Breaking Bad.
ユニークライフ S1E5「僕のパーカーなのに」より
若い世代を中心にアメリカで大人気の青春ドラマ「リバーデイル」では、メインキャラの一人ヴェロニカが父親に「邪魔をするならドラッグのラボのことを当局にバラす」と宣言するシーンで「あっという間にね」と言って(訳されて)いますが、英語では「パパがハイゼンベルクって言うより早くね」と言っています。
I’ll send these photographs of your drug lab to the authorities faster than you can say “Heisenberg”.
リバーデイル S3E3「第38章:表と裏」より
地獄の王がLAで刑事になっちゃうファンタジーな刑事ドラマ「ルシファー」では、悩みを抱えた警部補にダン刑事が「男は皆、悩むとヒゲを伸ばします。離婚直後の俺はまるでウォルター・ホワイト」と言っています。こちらは吹替・字幕ともに「ウォルター・ホワイト」になってました!(嬉
(BadgerLoverさん、またまたネタ提供ありがとうございます!)
Beard, it’s a misery quotient. It’s a science, man. After my divorce, I went for the old Walter White.
ルシファー S3E17「奪われたスポットライト」より
双極性障害を患ったスタンダップ・コメディアン/女優のマリア・バンフォードの人生をシュールに描いたコメディ「レディー・ダイナマイト」。マリア本人が主役で登場していますが、このドラマのS1E1に「ブレイキング・バッドを観たほうがいい。アンナ・ガンがスゴいんだ」というセリフが出てきます(もちろんアンナ・ガンはスカイラーを演じた女優さんのこと)。さらにこのセリフの直後には水に浮かんだピンク・ベアのぬいぐるみが登場するというBrBaファンサービスぶりです。
Patton: We’ve all seen Breaking Bad. Maria: All right, well, I haven’t.
Patton: You gotta see it. Anna Gunn is amazing in it.
レディー・ダイナマイト S1E1「交流ベンチ」より
見た目はぽっちゃりなのに美人モデルの魂が乗り移ってしまった女性弁護士が主人公のドラマ「私はラブ・リーガル」では、主人公のジェーンが「ドラマの化学教師に覚せい剤が作れるなら、教授には楽勝」と言うシーンがあります。(字幕では「ドラマの化学教師」ですが、英語ではちゃんと「『ブレイキング・バッド』の先生」と言ってます)
If the teacher from “Breaking Bad” can cook up meth, then it’d be a snap for a college professor.
私はラブ・リーガル S5E6「決め手は直感!?」より
以下はドラマ以外(ドキュメンタリー・トークショー等)の「ブレイキング・バッド」ネタ。
アメリカとメキシコのドラッグ問題を追うドキュメンタリー「Dope/ドープ」では、車にハイゼンベルクのチャームがつけてあったり、メスを押収した 警官が「液状のものを冷凍して固形にしてある。『ブレイキング・バッド』と同じだ」と言ったりしています。でも「ブレイキング・バッド」では冷凍してたわけじゃないような…(小声
(このシーンの吹替は「ドラマのとおりだ」でした。吹替のほうが訳されてないのは珍しいかも)
they have a liquid form and they just ice it over and make it into a solid form. Just like Breaking Bad.
Dope/ドープ S1E1「アメリカ人の好物」より
「ドープ」とは少し違うタイプのドラッグ問題を扱ったドキュメンタリー「テイク・ユア・ピル スマートドラッグの真実」でも、メタンフェタミンについて説明するシーンで「ブレイキング・バッド」でエミリオが”調理”しているシーンがチラッと映ってました。
ここに挙げた2作品はどちらもNetflixで観られますが、特に「ドープ」は気持ちが荒むのでオススメできない。
余談ですが、ドキュメンタリーを観ると「ブレイキング・バッド」はあくまでドラマであって現実のドラッグの世界は本当に洒落にならないんだなーとつくづく…。ドラッグディーラーは、自分が売ったドラッグが強すぎて客が死んでも「自己責任」と言いきってるし、むしろ効き目が強いと評判になってさらに売れるんだそうです。地獄かよ…。
車好きによる車好きのためのAmazonオリジナルシリーズ「グランド・ツアー」では、出演者二人がお互いの車をdisりあうシーンで「(相手の車は)『ダウントン・アビー』、(俺の車は)『ブレイキング・バッド』」「クリスタル・メス(覚せい剤)と質の悪いマリファナ」と言うシーンがありました。
Downton Abbey. Breaking Bad. That’s crystal meth. That’s some iffy weed.
グランド・ツアー S1E1「決定!最速のハイブリッドハイパーカー」より
以下、日本で公開されてない、もしくはすでにVODでの公開が終わっていて私が確認できていないけど、「ブレイキング・バッド」ネタがあるらしいドラマを並べておきます。
The Glades ザ・グレイズ ~フロリダ殺人事件簿(S4E11)
ディーン・ノリス演じるキャラクターを捕まえる死体捜索犬の名前がハンク。
30 Rock サーティー・ロック(S5E14)
ジャックとエイヴリーがヒッチハイクしたRVがメスラボとして使われているとか。
Sons of Anarchy サンズ・オブ・アナーキー
ネタ元はReddit(Walter White tattoo found on Sons of Anarchy?)。私はSOAを見ていないのでシーズンもエピソードも誰なのかも不明ですが、登場人物の腕のタトゥにハイゼンベルクらしきデザインがあります。
「シンプソンズ」「ファミリー・ガイ」「サウスパーク」などの人気アニメでも何度かセリフに登場したりネタになっています。
こちらは「シンプソンズ」での「ブレイキング・バッド」ネタ。音楽といいカメラワーク(POV)といい素晴らしい!THE SIMPSONS | Breaking Bad Couch Gag from “What Animated Women Want” | ANIMATION on FOX 「リック・アンド・モーティ」S3E1「絶品の四川風ソース」より
【UPDATE】 コメント欄で名なしさんから大人向けSFアニメ「リック・アンド・モーティ」にも「ブレイキング・バッド」ネタがあると教えてもらいました。
一瞬ですが、ウォルターの家にそっくりな家が登場しています。なぜ番地が6910になってるのかは謎(ウォルターの家は308)。
人気の大人向けアニメ「Robot Chicken」でも、「ブレイキング・バッド」のパロディ回がありました(関連記事)。さらに、なんとディズニー映画「ズートピア」にも「ブレイキング・バッド」ネタが!(関連記事)
IMDbには他にも細かーいイースター・エッグやリファレンスがまとめてありました。映画やトークショー、ゲーム等も含まれているので膨大な量で、 2018年現在まだ増え続けてます。