シーズン1のエピソードタイトルは1つを除いて全て「O」で終わっていましたが、シーズン2では各タイトルの最初の文字に、ある暗号が隠されていたようです。
シーズン2最後まで観終わっていない方はネタバレ注意!
また、シーズン3のネタバレを含む可能性があります。
シーズン2が始まってしばらくしてもエピソードタイトルに何の関連もなさそうだったので、「今回はタイトルを全部○で終わらせるとかはないんだなー」と思っていたんですが、最終話までのエピソードタイトルが判明した頃(S2E7「風船人形」放映後)、ある熱心なファン(@sirena6783)がエピソードタイトルを並べ替えると意味深なフレーズができあがるのに気付いたようです。
- Fifi S2E8「フィフィ」
- Rebecca S2E5「レベッカ」
- Inflatable S2E7「風船人形」
- Nailed S2E9「大成功」
- Gloves off S2E4「丸腰」
- Switch S2E1「スイッチ」
- Bali Hai S2E6「バリ・ハイ」
- Amarillo S2E3「テキサス」
- Cobbler S2E2「クリームパイ」
- Klick S2E10「引き金」
タイトルの最初の文字を縦読みすると「FRING’S BACK = フリングが帰ってきた」に。「ブレイキング・バッド」のラスボス ガスのフルネームは「グスタボ・フリング(Gustavo Fring)」なので、いよいよガスが登場か…!と密かに話題になりました。
その後Redditでも同様の発見をした人がいたためネット上で一気に広まり、エンタメ系ニュースサイトにも数多く取り上げられました(私も最終話の予告をまとめた記事にこのことについて書きました)。ただ、エピソードの順番通りでもなく、並べ方に規則性があるわけでもないので「これは流石に深読みじゃない?」という声も少なくなかったようです。
ところが、シーズン2最終話「引き金」の放映後、製作者のヴィンス・ギリガンとピーター・グールドが意図的にこうしたと認めたようです。なんと…!
実は制作陣はこのややこしいパズルに気が付く人がいるとは全く思っていなかったようで、Vanity Fairのインタビューではギリガンが「僕らのファンがいかに頭がよく熱心かを過小評価していたようだ」と言っています。
シーズン2最終話「引き金」より。DON’T
この「暗号」を作るには大変な苦労があったそうで、当初の予定では夏頃にネタばらしをするつもりだった、とのこと。
「みんなが『(最終話の)メモを置いたのは誰だったんだ??』って思ってるところに、数週間後か、数ヶ月後かにピーター(・グールド)が『ほら、手がかりだよ』ってツイートする。そしたらみんなが『おお、あれはフリングだったのか?』…となる予定だった」とギリガン。ところが先に気付いたファンがいたため、この計画はなくなってしまいました。制作者としてはここまでファンに愛されて嬉しいような、苦労して作った「暗号」が思いの外簡単に解かれてしまって悲しいような、複雑な心境のようです。
ただ、実際にガスが登場するかどうかについてギリガンは「かといってシーズン3が始まったらすぐガスが登場する!って思い込まないほうがいいと思うよ。このキャラクターはすごく用心深いからね。彼は簡単には正体を明かさない」と言っているので、暗号が正しかった = シーズン3にガス登場!と思うのはまだ早いかもしれません。また「これはメモを置いたのがガス本人ってことでもない。『ブレイキング・バッド』でわかるように、ガス・フリングは人脈もあるし、熟考し、計画するタイプ。それに彼はスキルもあって冷血な連中を抱えてるからね」とも言っています。
ガスの姿が拝めるのはまだ先かもしれませんが、ガス以外のキャラクター、例えば「ブレイキング・バッド」でガスの部下だったヴィクターやタイラス・キットが登場するかもしれませんね。