アーロン・ポール演じるジェシー・ピンクマンくんはタトゥをいくつか入れてますが、どこに、どんなタトゥが入っているかまとめました。

ジェシーは右手首、背中、胸元にタトゥを入れています(なので「何箇所に入れてる?」の答えは3)。
右手首にボルネオ・スコーピオン
一番目立つのは右手首にあるトライバル(民族調)タトゥ。
調べてみたらこれはボルネオ・スコーピオンと呼ばれるデザインで、その名の通りサソリをイメージしたもの。ボルネオ島のイバン族(= ダヤク族)の伝統的な刺青で、カラ(Kala)とも呼ばれるようです。
もともとは神話に出てくる生物(ドラゴンと犬の間ぐらいの生き物らしい)をデザインしたもので、真ん中の丸はその生物の目の部分の名残。このタトゥを入れるのは悪霊から身を守るためだとか。
アーロン・ポールはVultureのインタビューでこのタトゥのことをケルティック・スコーピオン(ケルト族のサソリ)と言ってますが、絵柄的にはボルネオのほうが近いようです(Celtic Scorpion 画像検索)。
ちなみにボルネオ・スコーピオンで検索すると似たようなタトゥのデザインが山ほど出てくるわりにはジェシーと同じものが見つからなかったので、需要があるのか疑問に思いつつ描き起こしてみました(クリックで拡大)。全く同じではないですが、そこそこ近いと思います。もし「ジェシーと同じタトゥを入れたい!」という方がいらっしゃったらお使いくださいw
背中にティキ・スカル
背中にはティキ・スカルと呼ばれるドクロのタトゥが入ってます。
ティキ(Tiki)とはマオリ族の神話に出てくる神に最初に造られた人間のことで、現在ではハワイやポリネシアで見られる石や木で作られた彫刻のことを指すそうです(こんな感じの → 画像検索)。
ティキのタトゥは「神や守護霊、祖先の霊からの導き・守護」を意味するようです。ボルネオ・スコーピオンといい、ジェシーはどんだけ守護が必要なのか…。
こちらもティキ・スカル タトゥで検索するとデザインがいろいろ出てきますが、やはり同じものが見つからなかったので、描き起こしてみました(クリックで拡大)。が、ちょっと違うな…。
胸元にはチャイニーズ・ドラゴン


胸元にはチャイニーズ・ドラゴンのタトゥが(たぶん)。
たぶん、というのが、このタトゥあんまり鮮明に映ってる映像がなくてどんなデザインなのかよくわかりません。無理矢理推測したらこんな形かな…?ぐらいが精一杯…(下の画像)。アーロン・ポールはこのタトゥのことを「snake that sort of dangles」(ぶら下がってるような蛇)と言ってますが、なんか手足あるし。
万が一「これじゃね?」というのを見つけた方がいらっしゃったら、是非教えてください!
たまにタトゥが消えてることがある

米掲示板Redditの「ブレイキング・バッド」フォーラムに「このメイクアップのミス、今まで気づかなかった」というスレッドがありました。見てみると最終話「フェリーナ」のあるシーンでジェシーの胸元にタトゥがないというツッコミ。単なるうっかりミスのようですが、気づいたのがすごい…。
ちなみにジェシーのタトゥを検索するとこの写真の右下のように、首すじに鳥のようなデザインのタトゥを入れている写真も出てきますが、これは「A Long Way Down」という映画に出演した時のアーロン君です。です、っていうか「ジェシーこんなタトゥ入れてたっけ???」と思って確認したよね。
「A Long Way Down」についてはこちらもどうぞ → 【働きすぎ】アーロン・ポール出演予定作まとめ【オファー殺到中】
このタトゥ、実は適当に選んだデザインだった
これ言っちゃうとここまで書いたことほぼムダになる気もしますが、実はこれらのタトゥのデザイン、アーロン・ポールが「ブレイキング・バッド」撮影前にスタッフと一緒に適当に選んだもののようです。前出のVultureのインタビューで、そう語ってます。
アーロン君曰く、第1話の撮影現場に行ったところ、スタッフに「ジェシーはタトゥしてると思う?」と聞かれたそうです。で、「たぶんしてる」と答えたそうで、そこからみんなでタトゥ・デザインの本をめくり始めたのだとか。「普通はこういうことはじっくり考えるんだろうけど、時間がなかったんだ」。
タトゥのデザインには何がしかの意味があることが多いですが、アーロン君が選んだものがたまたま「守護系」だったようです。
でも、タトゥもウォルターからは守ってくれなかったようですね…。