ウォルター・ホワイトもといハイゼンベルクの「ブランド」であるブルーメス。「ブレイキング・バッド」のヒット後、舞台となったニューメキシコを始め各地で実際に青いメタンフェタミンが発見されているようです。

ドラッグ・ディーラーも人気番組にあやかりたいんでしょうか?青く染めた覚せい剤「ブルー・メス」は、「ブレイキング・バッド」の放映が始まった頃から徐々に数が増え、人気が高まってきた2012年ごろからは本格的に市場に出回るようになったようです。
アメリカ(特にカリフォルニアやワシントン、テキサス)だけでなくカナダでも見つかっているようですが、なかでも「ブレイキング・バッド」が撮影されたニューメキシコのアルバカーキでは年々押収される「ブルー・メス」の量が増えているとのこと(2014年時点)。
実際に売られている「偽ブルー・メス」は粗悪品
ところがこの「偽ブルー・メス」、ハイゼンベルク印の「本物」とは違って純度も低く質が悪い上に、メス自体の危険性・中毒性を置いても人体に害をなす可能性が高いそうです。というのも、青い色を出すために、わざわざ有害な化学物質で加工してあるんだとか。にもかかわらず、ハイゼンベルクのメスのように純度が高い=よく効くと誤解させることができるので、値段も通常のメスより高く売られているようです。
本当に高純度のメスは青くはならない
ちなみに、劇中ではハイゼンベルク印の「ブルー・メス」は誰にも真似できない高純度(99.1%)とされていますが、実際には、純度の高いメスは無色透明になるんだそうです。ハイゼンベルクの製品がわかりやすいよう、そういう設定にしているだけなんですね。
なので、よく調べれば「偽ブルー・メス」が高純度でないことはわかりそうなものですが、実際の「現場」では、そもそも純度の高さはそれほど問題にはならないそうです。品質が良いものがより多く売れるのは通常の商品と同じことですが、普通の買い物であれば返品できるような粗悪品でも、ドラッグ・ディーラーはお金どころか暴力で返してくるため、泣き寝入りになることがほとんどだとか。だから品質が良かろうが悪かろうが、それっぽく見せて売れれば無問題というわけです。
当たり前ですが、ドラッグには絶対に手を出さないようにしましょうね!