シーズン1エピソード4「家族への告知」の重箱の隅レベルのミス・矛盾点をまとめました。ケンの車のバッテリーは実は…。
エピソード終盤で、ウォルターはケンの車のボンネットを開けてバッテリーをショートさせ、車を爆発させました。このケンの車、BMWの318i Cabrio(カブリオ)ですが、この車種のバッテリーはボンネットの中(エンジンルーム)ではなく、後ろのトランクの中にあるそうです。
バスルームでウォルターがクレイジーエイトに刺された足の傷に過酸化水素(Hydrogen peroxide)をつけていました(消毒用のオキシドールと同じ成分)。この時ウォルターは、パンツに血の染みが付いていることに気づき水と歯ブラシを使ってゴシゴシこすっていますが、実は傷に使ったのと同じ過酸化水素を使えば衣服に着いた血の染みは簡単に落とせるそうです。ウォルターほどの優秀な化学者がそれに気づかないのはおかしい、という指摘がありました。
ジェシーはメスを吸った後、自転車に乗って自宅を訪ねてきたモルモン教徒の二人のことを、自分を殺しにバイクに乗って来た野蛮な男たちだと思い込み、必死で逃げていました。ところが、元ドラッグ・ディーラーだったというJim SalantさんがGQに寄せた文章によると、メスを吸ってすぐに幻覚を見ることはないそうです。
メスを摂取すると偏執狂的に疑り深くなったり何日も眠れなくなったりするため、その結果妄想に取り憑かれることは非常によくあるそうで、Jimさん曰く「数日間寝ずに起きたままでいると完璧に頭がおかしくなってくる。頭のなかの声と実際の声の区別もつかなくなり、ムンクの絵の中で暮らしているような気分になる」のだそうですが、ジェシーのように吸って何日も経過していないにも関わらず幻覚を見る、というようなことはまずないそうです。
他にも、冒頭のDEAでの会議のシーンで、ハンクがホワイトボードにクレイジーエイトとエミリオのマグショットを貼り付けますが、この2つの写真の距離が変わっていたりとか、ジェシーがジェイク(弟)のマリファナを歩道に捨てるシーンで、落ちたマリファナの位置が変わっているとか、もうどんだけ重箱ーなミスも指摘されています。