メキシコ・カルテルのドン・エラディオとヘクター・サラマンカを演じたスティーヴン・バウアーとマーク・マーゴリスは、共に80年代のマフィア映画の傑作「スカーフェイス」に出演しています。


名監督ブライアン・デ・パルマが1983年に公開したマフィア映画「スカーフェイス(Scarface)」は、アメリカにボートピープルとしてやってきた貧しい青年トニー(アル・パチーノ)が麻薬密売で手段を選ばず成り上がり、次第に自滅していく様を描いた名作です。公開当時の評価はそれほど高くなかったそうですが、徐々に評価が高まり、以降の映画や音楽、ゲームなどに多大な影響を与えています。
私は「ブレイキング・バッド」がキッカケで観ましたが、古さをほとんど感じさせない面白さでした。ただ、ちょっとキツい(暴力表現的に)シーンもあるので苦手な方は注意かも?
この映画で、若き日のスティーブン・バウアー(ドン・エラディオ)はトニーの相棒マニーを、マーク・マーゴリス(ヘクター)はボリビアの麻薬王の右腕で暗殺者、アルベルト・”ザ・シャドウ”を演じています。お二人とも若い…!けど面影がありまくる…!
「ブレイキング・バッド」では他にも最初のエピソード(S1E1「化学教師ウォルター・ホワイト」)で画面全体が黄色になる「スカーフェイス」のオマージュがあったり、シーズン5でウォルターとジュニアがTVで一緒に「スカーフェイス」を観ているシーンがあったりと、随所に影響が感じられます。
また、「ブレイキング・バッド」のスピンオフ「ベター・コール・ソウル」にも「スカーフェイス」の出演者が登場していました。トゥコの祖母(アブリエータ)を演じたのは、「スカーフェイス」でトニーの母親を演じた女優ミリアム・コロンです。