【ハエ回】ウォルターとジェシーを困らせたあのハエ、実は作り物 | トリビア | 海外ドラマ「ブレイキング・バッド」ファンサイト Breaking Bad Fan JP

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シーズン3 エピソード10「かなわぬ最期」は、終始ウォルターとジェシーしか登場しない&延々とハエを追っているので、ファンの間では「ハエ回」とも呼ばれていますが、このエピソードの影の主役であるハエ、実は作り物でした。

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ガスのスーパー・ラボ内に入り込んでウォルターとジェシーを悩ませたあのハエ、本物にしか見えませんでしたが、実はあるアーティストの”作品”なんだそうです。作成したのはシカゴ在住のグレアム・オーウェン(Graham Owen)氏。このエピソードのためだけになんと18種類もの実物大のハエを作成したとか。プロデューサーを務めたミッシェル・マクラーレン は彼の作品をひと目見て「これだ!」と思ったそうです。

オーウェン氏は数多くの昆虫のレプリカを小道具として作成しており、現在、彼が作品を提供した映画・TV等は240作以上にもなるそうです。「アメイジング・スパイダーマン」やアンジェリーナ・ジョリーの「ソルト」に登場するクモも彼の作品だそうな。

オーウェン氏の作品がハリウッドでもてはやされる理由は、CGで全て作成する場合よりも予算的な余裕ができるという点、本物の昆虫の撮影が難しいという点以外にもう一つあるようです。アメリカではAHA(アメリカ人道協会)のガイドラインで撮影現場での動物に対する人道的な扱いが定められていて、撮影のせいで動物(昆虫も含む)が死亡するようなことは禁止されているそうなんです。レプリカならこういう心配は無用ですものね。

ガイドラインの詳細は地球生物会議(ALIVE)のこのページが詳しかったです → AHA(アメリカ人道協会)映像制作ガイドラインについて

多くの映画スタッフから「彼ほどの作品を作れる人は他にいない」と絶賛されるオーウェン氏の作品は、彼のWebサイトFilm Fliesでたくさん見ることができます(虫注意)。作品を提供した映画等の一覧もありました。

ちなみにこの記事を書くのに「かなわぬ最期」を見なおしてみたんですが、うーん、どれも本物に見えます。疑って見るから「そうかも…?」と思う程度です。さすがに冒頭のハエのどアップはかなり元気に動いてるので本物…だと思うんですが、まさかこれも…?

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