「ベター・コール・ソウル」のタイトル・シークエンスは、どのエピソードでもややレトロっぽい荒れた映像の短いシーンですが、このシーン、全て「ブレイキング・バッド」時代の映像になっているようです。
以下、「ブレイキング・バッド」のマイルドネタバレになります。未見の方は注意!
アップで映る安っぽいビニール製の「自由の女神」は、「ブレイキング・バッド」でソウルの事務所の屋根に掲げてあったもの。
「自由の女神」のどアップ
「ブレイキング・バッド」ソウル初登場の回、s2e8「ソウルに電話しよう」
白いキャデラックの後ろ姿が映りますが、これは「ブレイキング・バッド」でソウルが乗っていたキャデラック。このエピソードでは背景まで「ブレイキング・バッド」と同じです。
キャデラックの後ろ姿。ナンバーは、LWYRUP (=lawyer up の略)
「ブレイキング・バッド」s3e13「向けられた銃口」
金の天秤にタバコの灰を落とす女性の手が映りますが、この天秤はソウルの事務所にあったもの。
この手が誰の手かはわかりませんが…
「ブレイキング・バッド」s5e10「埋められた財宝」
引き出しの中にあるたくさんの携帯。この引き出しも、ソウルの事務所のもの。この中からキティちゃんの携帯をジェシーに渡しました(s5e11「告白」)。
別のショットで、例のキティちゃん電話もコンマ2秒くらい映ります
「ブレイキング・バッド」s5e9「汚れた金」
ソウル・グッドマンのベンチ広告が映りますが、これは囮捜査でバッジャーが捕まったとき座っていたのと同じベンチ(ただし電話番号が変わっています)。
ソウルのベンチ広告。番号は(505) 503-4455
「ブレイキング・バッド」s2e8「ソウルに電話しよう」のティーザー。番号は(505) 164-CALL
荒野にポツンとある公衆電話にぶらさがった電話帳のページに、ソウル・グッドマンの広告が見えます。
ソウルの電話帳広告
このシーンそのものは「ブレイキング・バッド」にはありませんが、名前が「ソウル・グッドマン」になっているので、やはり「ブレイキング・バッド」と同時期の映像だと思われます。
振動マシン、いわゆる「金魚運動器」がゆらゆら揺れていますが、これもソウルが事務所でたまに寝転がって使っていたもの。
赤いスイッチも一緒
「ブレイキング・バッド」でソウルがこのマシンを使っているシーン。s3e6「追いつめられた二人」
ソウルが好きそうな派手なネクタイの横を歩くタランチュラ。タランチュラといえば「ブレイキング・バッド」ではドリュー少年がクモを捕まえるシーンやトッドがそのタランチュラを持って帰るシーンがありましたが、ソウルが登場する別のシーンでもこっそり登場していました。
ちょこまか歩くタランチュラ 荒野でウォルターを待つソウルとジェシーの前をタランチュラが横切る。s5e11「告白」
ソウルの広告が入ったマッチが洗面台に捨てられています。このマッチは「ブレイキング・バッド」時代のソウルが連絡先を教える際に渡していたものらしく、ウォルターもスカイラーも持っていました。
飛行機事故のニュースを聞きながらマッチをプールに投げるシーン s3e1「戻れない道」 ソウルに電話しようと、スカイラーがキッチンの引き出しから取り出したマッチ。s4e3「マリーの苦しみ」
マグカップが落ちて割れてしまうシーンが映りますが、このマグカップも「ブレイキング・バッド」ではソウルの机の上に置いてあります。
「WORLD’S GREATEST LAWER」と書かれている
s3e11「悪の住む街」
「ベター・コール・ソウル」スタッフの多くが「ブレイキング・バッド」にも関わっていたせいか、ふたつの作品への思い入れが感じられる、ファンには嬉しいタイトル・シークエンスになっていますね。