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2012年に始まった「ブレイキング・バッド」の最終シーズンは、批評サイト「Metacritic(メタクリティック)」でTVドラマ史上最高の100点満点中99点という高評価を得て、ギネス世界記録に認定されました。(Highest-rated TV series (ever) | Guinness World Records)
Breaking Bad Season 5 | Metacritic
他の批評サイトでも軒並み高評価で、「IMDb(インターネット・ムービー・データベース)」では「10万人以上が高評価をつけているTVシリーズ」で堂々の1位、「Rotten Tomatoes(ロッテン・トマト)」でも最終シーズンの評価は100%好意的(positive)となっています。
米ドラマ界最高の栄誉とされる「エミー賞」、アカデミー賞の前哨戦として注目される「ゴールデングローブ賞」、米映画俳優組合の「スクリーン・アクターズ・ギルド賞」など、多くの権威ある賞を受賞しています。主役のウォルター・ホワイトを演じたブライアン・クランストンは最優秀男優賞を4回も受賞、また、最終シーズンでは「作品賞」「主演男優賞」「助演男優賞」「助演女優賞」を全て総なめにしました。
詳しくは-> 受賞歴
「ブレイキング・バッド」は、放送開始当時から絶大な支持を得て…たわけではなく、口コミで徐々に広まっていって、実際に注目を浴び始めたのはシーズン4あたりから。(前3シーズンもすごく面白いんですけどね)。回を追うごとにネット界隈でも予想スレッドや感想スレッド、実況チャンネルが乱立して異様な盛り上がりだったようです。
最終回の視聴者は約1030万人で、数自体は記録的というほどではないんですが、注目されたのは視聴者数の驚異的な伸び。最終エピソードの視聴者はシーズン4ファイナルの300%も増えたそうで、これは動画配信サービス(Netflixなど)が普及したおかげで、過去のシーズンを見ていなかった人も追いつくのが容易になったことが大きく影響しているようです。製作者のヴィンス・ギリガンは「Netflixがブレイキング・バッドを救った」と言っています。また、ソーシャルメディアで話題になったり、ハマった友達から進められたりという口コミ効果で広まったことも大きかったようです。
最終エピソードの放送日、Twitterでは「ブレイキング・バッド」に関するツイートは1240万件以上流れ、ピーク時には1分間に22373回もつぶやかれたとのこと。多くの著名人やセレブも最終回を惜しむツイートをしていました。(‘Breaking Bad’ Final Season Premiere: Twitter Reactions)
また、Facebookでも300万人以上のユーザーが550万回以上もドラマに関する投稿をしたそうです。(Why and how the ‘Breaking Bad’ finale broke records | CNBC)
オバマ大統領は、自身のお気に入りのドラマとして「ハウス・オブ・カード」や「ゲーム・オブ・スローンズ」と共に「ブレイキング・バッド」を挙げています(ただ、お気に入りに挙げたドラマがメジャーなドラマばかりなので、「国民ウケを狙っただけ」というツッコミもあるようです)。
President Obama’s 8 Favorite TV Shows Of 2013 – MicObama Loves ‘Breaking Bad’ Because Of Course He Does
「ブレイキング・バッド」のファンを公言する有名人は多いですが、中でも話題になったのは「羊たちの沈黙」などで知られる名優アンソニー・ホプキンスがブライアン・クランストンに宛てたファンレター。
すっかりハマってしまい、たったの2週間で全てのエピソードを見終わったというホプキンスは、「(ブレイキング・バッドのようなものは)いまだかつて見たことがなかった。素晴らしい!」「クランストンの演技は私が今まで見てきた中で最高だ!」と大絶賛しています。詳細はこちら↓
【関連記事】名優アンソニー・ホプキンスが「ブレイキング・バッド」に感激して送ったファンレター(全文)
こちらのHollywood Lifeの記事やE Olineの記事によると、最終エピソード「フェリーナ」放映前後には、映画監督のマイケル・ムーアやダーレン・アロノフスキーをはじめ、歌手のリアーナやエド・シーラン、俳優のユアン・マクレガー、セス・マイヤーズや女優のメリッサ・ギルバート、アリッサ・ミラノなどなど、そうそうたるメンバーが「ブレイキング・バッド」の終了を惜しむツイートをしたようです。